聴覚障害に理解を深めるイベントを紹介
日本国内において、聴覚の問題は深刻でありながらも理解が進んでいない分野です。近年、耳鼻科での検査では異常が見つからないのに、雑音下や複数の音を同時に聞く際に聞き取り困難となる「LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)」の存在が注目されています。この症状は特に小児に多く見られ、日本では約1%の子どもが何らかの形でこの困難を抱えていることが分かってきました。成人においても、海外の調査によると1~3%がこの症状に当てはまるという報告があります。
このような背景の中、2025年1月12日(日)に、近畿LiD/APD当事者会が主催する「知ってほしい、LiD/APDときこえの世界」という講演会が開催されます。場所は大阪市北区南扇町にあるi-Mall内の「さくらテラス」2階サロンです。参加を希望する方は、事前に申し込む必要があります。
イベントの詳細
この講演会では、聴覚障害者やそのご家族、またはLiD/APDに興味のある方に向けて様々な情報が提供されます。聴覚の問題を持つ当事者や専門家の方々が集まり、実際の体験や知識を共有することが目的です。特に、質疑応答コーナーが設けられているため、参加者は直接質問をし、その場で答えを得ることができます。この取り組みは、聴覚障害に対する理解を深める為の貴重な機会です。
本講演会の主な講師には、日本におけるLiD/APD研究の権威であり、医誠会国際総合病院の耳鼻咽喉科の診療副院長でもある阪本浩一医師が務めます。阪本医師は、臨床遺伝、補聴器相談など幅広い専門知識を有しており、患者に寄り添った医療の提供を行っています。参加者は、専門的な視点からの医療情報を直接得ることで、今後の生活に役立てることができるでしょう。
参加方法
参加費は講演が1,000円(税込)、懇親会が3,000円(税込)です。定員は講演70名、懇親会30名となっており、多くの方に来ていただきたいとのことです。興味のある方は、公式サイトや申込フォームから申し込みを行ってください。
また、イベントの開催にあたり、が開催資金を集めるためのファンドレイジングキャンペーンも行われています。このキャンペーンの詳細は、ファンドレイジングサイト「Syncable」にて網羅されていますので、ぜひご覧ください。
地域の聴覚問題に対する理解を深める機会をぜひご活用下さい。意義深いこのイベントに、興味を持たれた方は奮ってご参加ください。