土岐プレミアム・アウトレットで行われた販売員スキルアップ授業
岐阜県土岐市に位置する土岐プレミアム・アウトレットが、地元の高校生を支援すべく、販売員スキルアップ授業を開催しました。この取り組みは、土岐商業高等学校のビジネス科マーケティングコースの学生たちを対象に、接客の実践力を高める目的で実施されました。2025年6月23日に行われたこのセミナーは、昨年に引き続き2回目となります。
取り組みの背景と目的
土岐商業高校では、学生自身が仕入れから販売までのプロセスを学ぶ "土岐商SHOP" という実習プログラムを運営しています。昨年、土岐プレミアム・アウトレットでの実践が評価されたことから、授業にこのような取り組みを導入することが決まりました。担当の伊藤陽介先生からの依頼を受け、セミナーが実施され、生徒たちは実際の販売現場でのスキルを学ぶ貴重な機会を得ました。
セミナーの内容
この特別授業には、土岐プレミアム・アウトレットの営業課マネージャーである五十川麻希子氏、2024年に接客ロールプレイングコンテストで大賞を受賞した遠藤公志郎氏("Ryu"店長)、準優勝経験を持つ川上遥氏("ANTEPRIMA")が講師として参加しました。授業は、3年生と初めての受講となる2年生の二クラスに分かれ、それぞれ50分間にわたって行われました。
授業の中では、プロの販売員としての姿勢や第一印象の重要性、さらには商品の魅力をお客様に伝える方法を実演を交えて指導しました。特に、模擬接客の様子を通じて、生徒たちはリアルな接客を体感し、その技術の高さに驚きを感じたことでしょう。「会話が途切れずすごい」「商品の魅力を全て伝えていた」という感想も寄せられました。
プロの接客を間近で体験
最後のセッションでは、生徒たちは「土岐商サイダー」を用いて模擬接客を実施し、役割をアサインされました。販売員、お客様、アドバイザーに分かれて、学んだことを実践に移したのです。授業で得た知識がどれほど活かせるのか、実践を通じて確認する機会となりました。
3年生向けの授業では、実際に接客を行っている二人の講師へのインタビューも行われ、販売士の重要性についての深い議論が交わされました。「自分たちはお客様に新しい発見を提供する役割がある」という川上氏の言葉は、生徒たちの心に強く響いたようです。
地域貢献の意義
土岐プレミアム・アウトレットは、地域の学校や企業と連携し地域活性化に貢献する活動を続けています。今年の8月30日には、土岐商業高校のマーケティングコース3年生による販売実習 "土岐商SHOP" も開催予定です。そこで生徒たちは、地域の名産品である「土岐商サイダー」を販売します。
土岐商サイダーとは?
土岐商サイダーは、2021年に土岐商業高校生が開発し、地域活性化を目指して商品化された飲料です。最近ではクラウドファンディングにも挑戦し、目標額を大きく上回る支援を得て成功を収めています。その活動の一環として、8月には香港で行われるフードEXPOにも出展予定です。
生徒の声
参加した生徒たちは、プロの接客を間近で見る貴重な経験をし、接客に対するイメージを一新しました。「販売員の方々が寄り添いながら接客している姿を見て、自分も接客を楽しみたいと思いました」といった感想も聞かれました。
接客は簡単に見えるかもしれませんが、実際には商品の理解や、お客様とのコミュニケーション能力が問われる大切なスキルであることを実感した生徒も多かったでしょう。今後も土岐プレミアム・アウトレットは、地域の学校との連携を深め、次世代を担う人材育成に繋がる取り組みを続けていく予定です。