インターネット利用環境の現状と今後のトレンド
LINEヤフー株式会社は、2024年の下期におけるインターネット利用環境に関する調査を行いました。この調査は、自社のサービス向上を目的とした研究の一環で、2016年から半期ごとに実施されている定点調査です。今回の調査結果からわかるのは、スマートフォン利用者の増加が依然として続いていることです。
調査概要
調査は、全国の15歳から79歳の男女を対象に行われ、計1,186サンプルを収集しました。2024年10月に実施されたこの調査では、インターネット利用の形態がどのように変化しているのか注目される結果が得られました。調査の手法は、調査員による訪問留置調査方式で、住宅地図データベースから抽出した世帯に対して行いました。
スマホ利用は55%で最多
調査の結果、15〜79歳の全体では「スマホのみ」でインターネットを利用する割合が55%に達し、最も多くなっています。スマートフォンでの利用者は全体の90%に達し、パソコン利用者は36%となりました。これにより、スマホのみを使用する人とPCを併用する人の割合のバランスが明らかになり、PCのみ利用者はわずか1%となっています。
過去3年間の傾向
この3年間のデータを見てみると、「スマホのみ」の利用者数は着実に増加しています。具体的には、2022年10月には50%だったものが、2024年10月には55%へと5ポイント上昇しています。男女別で確認しても、スマホ利用者の増加は共通しており、特に女性では67%という過去最高の数字を記録しています。
シニアにおけるスマホ利用の増加
年代別のデータからは、60代以上の層におけるスマホ利用者が特に増加していることが読み取れます。10代から50代にかけては95%以上という高い水準を維持していますが、60代は2022年には80%を超え、70代においては過去3年間で最も高い利用率を記録しました。これは、シニア層のデジタル化が進んでいる証拠と言えるでしょう。
結論と今後の展望
LINEヤフーは、今後もスマートフォンやインターネットの利用態様に関する調査を定期的におこなう計画です。デジタル社会の中で、スマホはますます私たちの生活に欠かせない存在となってきています。デジタル技術の進化に伴い、より良いサービスを提供するための情報収集はこれからも重要であり、人々の生活をより良くするための研究は続けられます。
特にシニア層がデジタル技術を取り入れることで、社会全体のデジタル化が進む期待も寄せられます。今後の調査結果が、どのような新たなトレンドを示すのかに注目が集まります。