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新たな教育の形、上智大学と香港教育大学の進展

上智大学は、教育学分野で国際的な評価を受けている香港教育大学と提携し、2024年度秋学期から修士レベルのダブル・ディグリープログラムを開始することを発表しました。このプログラムは、環境学と教育学という異なる専門領域を組み合わせ、社会課題への新たなアプローチを模索することを目的としています。

ダブル・ディグリープログラムの概要

ダブル・ディグリープログラムとは、協定校と連携することで、複数の大学の学位を同時に取得することができる仕組みです。上智大学の学生は、まず1年間の香港教育大学への留学を経て、両大学の定める修了要件を満たすことで、上智大学からは環境学の修士号、香港教育大学からは教育学の修士号を取得します。これにより、学生は多角的かつ学際的な視点で課題解決に取り組む力を養うことができます。

持続可能な社会の実現に向けた教育

本プログラムでは、環境学と教育学を融合させることで、持続可能な社会の実現に寄与する人材を育成することを目指しています。社会が直面するさまざまな課題について、理論的な知識だけでなく、実践的なアプローチも学び、現場での問題解決能力を高めることができます。特に、気候変動や環境問題への理解を深めると同時に、それを教育現場でどう活かすかが大きなポイントです。

海外大学との連携の強化

上智大学は、今回は香港教育大学とのプログラムを新たに設立しましたが、これに先立ち、イギリスのロンドン大学アジア・アフリカ研究学院（SOAS）や、タイのチュラロンコン大学ともダブル・ディグリープログラムを通じて交流を深めてきました。このように、海外の有力大学との連携を強化し、多様な教育機会を提供することは、上智大学の特徴的な取り組みの一つです。

香港教育大学の魅力

香港教育大学は1994年に設立され、教育分野で国際的に高い評価を得ている大学です。世界大学ランキングでも上位に位置し、教育学だけでなく人文学や社会科学の多様な専攻がある点も特長です。学生数は約9000人を超え、教育者の養成だけでなく、広い視野と国際感覚を持つ人材の育成に力を入れています。

プログラムの対象

このダブル・ディグリープログラムに参加できるのは、上智大学の地球環境学研究科に在籍する博士前期課程の学生です。香港教育大学においては、修士論文執筆が求められるMaster of Education Program, Research Project trackに登録することが必要です。プログラムを通じて、両大学からそれぞれ修士号を取得できるチャンスが得られます。

上智大学の国際教育の進化

上智大学では、アメリカの名門校との特別進学制度や、国際関係の名門校との3＋2プログラムなど、海外の大学院と連携した教育プログラムを積極的に展開しています。また、400を超える教育機関と協定を結び、多様な留学プログラムやオンラインでの協働学習を行うCOILを導入しており、国際的な視野を広げる機会が豊富です。

この新たなダブル・ディグリープログラムを通じて、上智大学の学生たちは、国際舞台で活躍できるスキルを身につけ、新しい未来を切り開くことができるでしょう。

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