SI&CとCircleCIが手を組みAI開発内製化の新時代を開く
概要
株式会社SI&C(東京都港区、代表取締役社長︓岩澤 俊典)とCircleCI合同会社(本社︓米国カリフォルニア州、日本法人︓東京都渋谷区、社長︓ジェイムズ ローズ)が、新たな段階のパートナーシップを締結し、AI開発の内製化を加速させることを発表しました。
この協業は、企業が直面する開発課題を解決し、内製化を実現するための重要な第一歩と位置付けられています。従来の開発モデルから、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を基盤にしたローコード開発から進化し、自然言語による生成AI開発に注目した取り組みとなっています。SI&Cの「伴走支援」モデルと、CircleCIの堅実かつフレキシブルなCI/CDプラットフォームを組み合わせることで、企業のデジタルトランスフォーメーションと開発内製化が加速します。
内製化と伴走支援の重要性
企業の内製化の潮流
日本企業がデジタル変革(DX)を進める中、システム開発の外部委託から自社開発へとシフトする流れが強まっています。この内製化は、ブラックボックス化を防ぎ、開発のノウハウを社内に積み重ねる大きなメリットがあります。柔軟かつ効率的な開発を行うためにも、この内製化が不可欠です。
しかし、内製化には課題も。同社内に最新の開発プラクティス、例えばCI/CDやMLOpsを導入するためのノウハウが不足していると、開発品質が低下する可能性があります。これを乗り越えるため、SIerとしての新たな役割の理解が重要となります。
SIerの新たな役割
従来型のSIerは、要件に基づいてシステムを請負契約で納品することが多かったですが、内製化の潮流を受けて役割が進化しています。新たなSIerモデルでは、企業の開発チームと密接に連携し、技術的な情報やプロセスを共有する「伴走支援」が求められています。これにより、顧客は自立した開発能力を身につけ、内製化のメリットを最大限に引き出す環境を整えることができます。
パートナーシップが生み出す価値
SI&Cの強み
SI&Cは、CMMI(Capability Maturity Model Integration)という世界的に認められたプロセス改善モデルで最高レベルであるレベル5を5回連続で達成。これは、その組織的なプロセス管理能力がいかに優れているかを示す証明です。CI/CD導入は単なるツールの提供にとどまらず、開発プロセスの統計的な改善を必要とします。
CMMIレベル5の基準に従って、SI&CはCircleCIツールの導入とともに、その最大活用のための運用プロセスと文化の構築を支援。このノウハウはAIモデルの評価やMLOpsにも直接応用され、顧客のプロセス設計を実績に基づいて支援することが可能です。
戦略的パートナーシップの詳細
提供サービスの概要
- - CircleCIプラットフォームのライセンス販売
- - CI/CD環境の導入コンサルティング及び構築支援
- - MLOpsパイプラインの構築支援
- - 運用・技術サポート及びトレーニング提供
今後の展望
今後、両社はAI開発におけるCI/CDの重要性と内製化における伴走支援の有効性を広めるため、共同ウェビナーやセミナーを定期的に開催する計画です。また、成功事例を積極的に公開し、AI開発に取り組む企業に具体的な価値を提供することを目指しています。これにより、CI/CD文化のさらなる浸透を図ります。
企業紹介
SI&Cについて
SI&Cは業務アプリケーションと基盤設計のスペシャリストとして、様々な分野でITサービスを提供しています。社員のPMP取得を支援し、CMMIレベル5を達成している数少ない企業の一つでもあります。業務ノウハウと先端テクノロジーを駆使して、企業の革新をサポートしています。