高槻市に新たな歴史の証が加わります。来る4月6日、城の日に合わせて、高槻市立しろあと歴史館は新しい武将印を販売します。この武将印は、戦国の英雄である和田惟政をモチーフにしたデザインで、2種類が各500枚限定で提供されます。
和田惟政は、近江国甲賀郡(現在の滋賀県甲賀市)出身で、室町幕府の将軍足利義昭に仕え、織田信長からも信任を受けた著名な武士です。彼は高槻周辺を拠点に大阪北部を支配し、1568年には山城「芥川城」に入城。その後、高槻城に拠点を移し、戦国時代において重要な存在として知られています。彼の時代には高槻城が本格的な城郭として発展し、現在でもその歴史を感じることができます。
新たに販売される武将印には、和田惟政が城主を務めた「芥川城」と「高槻城」がそれぞれデザインされており、縦15センチ、横10.5センチのサイズです。武将印のデザインには、幕末に描かれた勇壮な姿の惟政を表現した「太平記英雄伝」と、明治時代に描かれた足利義昭を背負った惟政を表した「新撰太閤記」の2つの異なる錦絵が使われています。この2つの武将印を並べると、足利義昭の家紋「二つ引両」や織田信長の家紋「織田木瓜」がつながるデザインになっており、歴史の深い関連性を感じさせます。
武将印は高槻市立しろあと歴史館の窓口で販売され、販売価格は各300円です。発売は4月6日(日曜日)午前10時からで、開館は午前10時から午後5時。入館は午後4時30分まで、月曜日と祝日の翌平日が休館日となっていますので注意が必要です。郵送販売は行われませんので、直接足を運んで購入することをおすすめします。
この機会に、和田惟政の歴史を感じる特別な武将印を是非手に入れてみてはいかがでしょうか。400年前の戦国の時代に思いを馳せながら、歴史深い高槻市の魅力を再発見してみましょう。