近年、バレンタインデーの過ごし方やその意識が大きく変化しています。株式会社エイブルホールディングスの「ひとぐら」が実施した「ひとり暮らしのバレンタイン意識調査2026」の結果から、特にひとり暮らしの人々の意識や行動が注目されます。この調査は、2026年1月16日から19日の期間に、国内在住の15歳から49歳の女性を対象に行われ、1,218名からの回答を得ています。
まず、分析を進める中で目を引くのは、なんと全体の50%以上の人が「自分用」のチョコを購入しているという点です。特にひとり暮らしの人々の中では、60.5%もの高い割合が自分用のチョコレートを選んでいます。これは、バレンタインを他者に向けた愛の告白ではなく、自分自身を楽しませる日として捉える傾向が強まっていることを示しています。
さらに興味深いのは、同じ調査の中で、バレンタインデーを「楽しむべきイベント」として位置付ける意識の変化です。他の世帯と比較した際に、ひとり暮らしでは「購入しない」と答えた人々が39.2%であるのに対し、ファミリー世帯では42.2%が同じ回答をしています。ひとり暮らしの人々のほうが、バレンタインを意欲的に楽しんでいることが読み取れます。
また、ひとり暮らしや二人暮らしの環境では「本命チョコ」が約32%を占めている一方で、ファミリー層では「義理チョコ」が38.7%という結果が出ています。これは、未婚の実家暮らしの人々では恋人がいる割合が10.5%なのに対し、ひとり暮らしでは34.1%にも上ることが背景にあると考えられます。
調査結果を総合的に見ると、バレンタインデーのスタイルが進化していることが明確です。特にひとり暮らしの人々は「自分用チョコ」としての購入が最も多く、次いで「本命チョコ」、最も少ないのが「義理チョコ」という結果が浮かび上がります。これは、彼らが自身の満足や楽しみを優先する傾向を映し出しています。
バレンタイン当日の過ごし方についても調査が行われました。恋人がいる未婚層に聞いたところ、実家暮らしの人々の57.1%が「一人で過ごしたい」と回答する一方、ひとり暮らしの人々では「恋人と過ごしたい」が46.3%と接戦を繰り広げており、恋人と過ごす文化が薄らいでいるのかもしれません。また、ひとり暮らしの42.4%の人が「一人で過ごしたい」との意向を示しているため、バレンタインデーは独り身の人にもあまり気負わずに楽しむ日になりつつあることがうかがえます。
調査結果から浮かび上がるのは、バレンタインの概念が「愛の告白」といった従来の儀式から、個人の楽しみや自己をケアするためのイベントへと進化していることです。更に、恋人がいるにも関わらず、自分への贈り物に高い予算をかけたいと思う若者が増えており、「ひとりの時間」を重視する声も多く聞かれます。このことは、令和のムーブメントとして「他者中心」の考え方から「自己充足的な意識」へと変化が見られていることを反映していると言えるでしょう。
ひとり暮らし層においては、孤独を単にネガティブに受け取るのではなく、自立した生活を楽しむ姿勢が明らかになりました。彼らは、自分の人生や時間を何よりも大切にし、充実したバレンタインデーを送ることを望んでいるのです。これからも「ひとぐら」は、ひとり暮らしの在り方を多角的に研究し、「安心・快適・充実した生活」を応援する役割を果たしていくことでしょう。詳細な調査内容は、ひとりぐらし研究所のウェブサイトでご確認いただけます。