マッチングアプリの利用が常識に?
近年、出会いのスタイルが大きく変わりつつあります。特にマッチングアプリはその象徴ともいえる存在で、最近の調査結果によれば、2025年の恋愛・婚活市場においてもその影響力は計り知れません。
株式会社Parasolが運営する「恋愛婚活ラボ」は、累計2000万人の会員を持つマッチングアプリ『Omiai』を運営する株式会社エニトグループと共同で、2025年の恋愛・婚活の実態調査を実施しました。この調査は、マッチングアプリの利用が一般的になった背景を探るものです。
マッチングアプリ使用者の割合
調査結果によれば、自身や周囲でマッチングアプリを利用していると回答した人は、46.4%と約半数に達しました。多くの人が今や当たり前のようにマッチングアプリを使用している結果、その利用について堂々と話をすることが一般的になってきています。
対照的に、2024年のこども家庭庁による調査では、4人に1人がマッチングアプリを通じて婚姻しているという報告があり、この数字からもマッチングアプリの浸透度が伺えます。
複数アプリの並行利用
さらに、現在利用しているマッチングアプリの数について尋ねると、実に約半数が2個以上のアプリを併用しているとの結果が出ました。これは今のマッチングアプリ市場が成熟し、複数のプラットフォームを利用することが常識になってきたことを示しています。
公的マッチングサービスの認知度
一方で、公的マッチングサービスの利用状況は約1割と低いままです。多くの人がその存在を知らず、また利用する機会が少ないと感じていることが明らかになりました。公的サービスを運営する自治体に対しては「安心感」があるとの声もありますが、利用者が少ないためにマッチングがしづらいという課題も指摘されています。
結婚相談所の現状
結婚相談所についても調査を行ったところ、利用者はわずか3.6%という結果となり、従来の方法での出会いが徐々に難しくなっていることを示唆しています。マッチングアプリの方が利用しやすさやアクセスの良さから支持されているのかもしれません。
マッチングアプリの利用の効果的な活用法
恋愛婚活ラボの所長である伊藤早紀氏は、マッチングアプリの利用が一般化している一方で、選択肢の多さが逆にどのアプリを利用すべきか迷わせているのではないかと指摘しています。選ぶ際のポイントや利用のリテラシーを高めることが求められる時代に入ったのです。
このように、現代の恋愛や婚活に関する実態は日々変化を遂げています。ユーザーが賢くアプリを利用し、出会いの場を広げられるような環境整備がともに求められるでしょう。今後も、マッチングアプリ各社は使いやすさやマッチングの精度向上に努めなければなりません。