保育園で明らかになった乳幼児の頭皮環境、ナチュラルサイエンスが研究成果を発表

乳幼児の頭皮環境調査の重要性とは

最近、低刺激スキンケアのメーカーである株式会社ナチュラルサイエンスが、保育園での乳幼児の肌調査から得られた頭皮環境に関する研究成果を発表しました。この発表は、2025年7月に開催された第49回日本小児皮膚科学会学術大会で行われ、多くの専門家から注目を集めました。

保育園での観察と調査の背景

ナチュラルサイエンスは、2010年から乳幼児の肌に関する調査を行っていますが、最近の研究で『幼児の頭皮も顔や体と同様にトラブルが多い』との結果が得られました。このため、頭皮の観察や測定を開始しました。幼少期は皮膚のバリア機能が未熟であり、成人と比較して皮膚トラブルを生じやすいことが知られています。特に、頭皮は汗腺や皮脂腺が多く、外的刺激にも敏感な部分です。

調査の概要

今回の調査では、東京都内のK保育園の0～6歳の園児80名（男児41名、女児39名）を対象に、2024年5月から2025年3月までの期間で行われました。評価項目には、皮膚科専門医による皮膚所見、頭皮pH、頭皮皮脂量、頭皮マイクロバイオーム解析、そしてアンケートが含まれています。これらの調査を通じて、幼児の頭皮環境についての理解を深め、そのトラブルを事前に予防することが目的です。

研究から得られた知見

研究の結果、幼児の頭皮環境は成人とは異なる特有の状態であることが明らかになりました。このことから、ナチュラルサイエンスは今後もデータ集めを継続し、頭皮環境とトラブルの関係を探求していく予定です。特に、マイクロバイオームがどのように子どもの健康に影響を与えるのか、この点の解明が期待されます。

ナチュラルサイエンスの取り組みの広がり

また、ナチュラルサイエンスは、全国850か所以上の医療施設で新生児の肌荒れを防ぐための「ベビースキンケアセミナー」を実施しています。このセミナーでは、赤ちゃんに適したスキンケアの方法が伝授されており、参加者の中には1歳時点でのアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの発症率が極めて低いという結果も報告されています。

ブランド『ママ&キッズ』の成果

さらに、ナチュラルサイエンスの代表ブランドである『ママ&キッズ』は、共同研究を通じて得られた成果が世界的な論文誌『Allergy』に掲載されています。「ママ&キッズ」の製品と正しいケア方法を組み合わせることで、食物アレルギーの発症を98.3%、アトピー性皮膚炎の発症を92.7%防ぐことができたという報告には、多くの専門家が注目しています。

今後もナチュラルサイエンスは、デリケートな赤ちゃんから敏感肌の大人までをターゲットにした低刺激性のスキンケア製品を開発し続け、肌育研究を行っていくことで、より多くの家庭の肌トラブルの軽減に寄与することを目指します。