次世代Wi-Fiスピーカーシステム「Sound Rail」
2023年、宮城県仙台市に本社を置く株式会社ミューシグナルが新しいライティングダクトに設置できる次世代Wi-Fiスピーカーシステム「Sound Rail」を発表しました。この製品は、商業施設やオフィス、飲食店、学校、公共施設など、幅広い用途で音楽やアナウンスを無線で届けることができる革新的なシステムです。
「Sound Rail」の特徴
「Sound Rail」は、当社の既存製品「ミュートラックス」の子機とスピーカーを一体化させたモデルで、複数のスピーカーをWi-Fi接続によって同期させて発音ができます。この技術により、音の遅延は1.2ミリ秒以下に抑えられており、広い空間でも自然な音場を提供します。このため、BGMやアナウンスの用途で音のズレを気にする必要はありません。
さらに、製品仕様には、外形寸法や電源に関する詳細が含まれています。
- - Sound Rail(SR-CS0):外形寸法は68 × 68 × 128 mm、最大消費電力は10W。
- - ミュートラックス親機(MT-SA0):外形寸法は44 × 24 × 44 mm、最大消費電力は5W。
複数スピーカーによる音の同期発音
この新しいスピーカーシステムは、Wi-Fiを用いた独自技術によって複数のスピーカー間で音声を遅延なしに同期させることが可能です。これにより、商業施設やオフィス内での細かな音量コントロールができ、特定のゾーンでの音の調整も容易になります。
簡単に導入できる配線工事不要
「Sound Rail」のもう一つの大きな利点は、配線工事が不要なことです。電源はライティングダクトから取得するため、照明のように簡単に取り付けができ、既存の建物でも手軽に導入できます。これにより、工事費用や時間を抑えることができ、ビジネスの現場での迅速な対応が可能になります。
利用シーンの広がり
「Sound Rail」は、既存の「ミュートラックス」に基づいており、音響の運用性をさらに拡張しています。具体的な利用シーンとしては、商業施設での統一的なBGM配信や、飲食店におけるゾーン別音量コントロール、オフィスでのアナウンスシステム、学校や公共施設での放送設備の強化など、様々なシチュエーションでの活用が期待されます。特に、天井や壁面を傷つけることなくスピーカーの位置を自由に変更できる点は、多くの利用者にとって魅力的です。
展示情報
また、2025年11月19日から21日まで、幕張メッセで行われる「Inter BEE 2025」にて、Sound Railのデモ展示が予定されています。興味のある方はぜひこの機会に実際の音の響きを体感してみてください。
会社紹介
株式会社ミューシグナルは、音響機器の製造販売、受託開発を手掛けており、2019年に設立されました。代表取締役の宮崎晃一郎氏が率いる同社は、音響に関する革新を追求し続けています。会社の公式サイトにはさらなる詳細が掲載されています。
「Sound Rail」は、ビジネスの音環境を快適にし、効率的に運用するための新たなソリューションとして注目されています。音の質、設置の容易さ、コストパフォーマンスの三拍子が揃ったこのシステムは、今後の音響業界に大きな影響を与えることでしょう。