ダイヤモンド半導体で省エネ
2023-12-22 13:00:01

ダイヤモンド半導体搭載インバータ開発!省電力・小型化への挑戦

ダイヤモンド半導体で革新!小型・軽量・省エネなパワーインバータ開発



近年、地球環境問題への意識の高まりから、省エネルギー化へのニーズはますます大きくなっています。その中で注目されているのが、電力変換技術における効率向上です。直流電力を交流電力に変換するインバータは、様々な機器で活用されていますが、そのサイズや重量が課題となっています。

この課題を解決するため、株式会社Power Diamond Systemsは、ダイヤモンド半導体を用いた革新的なアプローチで、小型・軽量・高効率なパワーインバータの開発に着手しました。

なぜダイヤモンド半導体なのか?



従来、SiC(シリコンカーバイド)やGaN(窒化ガリウム)などのワイドバンドギャップ半導体が、インバータの高効率化に貢献してきました。しかし、これらの半導体はnチャネル型トランジスタの性能は高いものの、同等の性能を持つpチャネル型トランジスタの開発が困難でした。

ここでダイヤモンド半導体が大きな役割を果たします。ダイヤモンドは、SiCやGaNに匹敵する性能を持つpチャネル型ワイドバンドギャップトランジスタを実現できる、唯一の材料候補なのです。

相補型パワーインバータの開発



Power Diamond Systemsは、pチャネル型のダイヤモンドMOSFETと、nチャネル型のSiC-MOSFETやGaN-HEMTを組み合わせた相補型パワーインバータを開発しました。この組み合わせにより、100kHzでの高速動作を実現し、従来技術では困難だった小型化・軽量化に成功しつつ、高い効率性も確保しています。

未来への展望



Power Diamond Systemsは、早稲田大学 川原田 洋 教授の研究成果を基に設立されたスタートアップ企業です。同社は、今回の開発成果を基に、外部パートナーとの連携を強化し、さらなる性能向上を目指すとともに、モジュール製品化に向けた開発を加速させていきます。

ダイヤモンド半導体技術は、電気自動車や再生可能エネルギー関連機器など、様々な分野での省エネ化に貢献する可能性を秘めています。Power Diamond Systemsの挑戦は、より持続可能な社会の実現に大きく貢献するでしょう。

株式会社Power Diamond Systemsについて



Power Diamond Systemsは、ダイヤモンド半導体デバイスの研究開発を行うスタートアップ企業です。同社の目指すのは、ダイヤモンド半導体デバイスによる超小型・高効率インバータモジュールの開発を通じて、エネルギー社会における省エネ化への貢献です。

会社概要

会社名: 株式会社 Power Diamond Systems
所在地: 東京都新宿区西早稲田1-22-3 早稲田大学アントレプレナーシップセンター
代表者: 藤嶌 辰也
ホームページ: https://www.powerdiamondsys.com/

まとめ



Power Diamond Systemsが開発したダイヤモンド半導体搭載パワーインバータは、省エネ化という社会課題への挑戦であり、その革新的な技術は、未来のエネルギー社会を大きく変える可能性を秘めています。今後の同社の動向から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社Power Diamond Systems
住所
東京都新宿区西早稲田1−22−3早稲田大学アントレプレナーシップセンター
電話番号

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