TISとPwCコンサルティングの協業開始
TISインテックグループのTIS株式会社が、PwCコンサルティング合同会社との協業を発表し、サイバー攻撃をリアルタイムで検知するプラットフォームであるSIEM(Security Information and Event Management)の運用サービスを提供することになりました。この取り組みは、2025年9月8日から開始される予定です。
PwCコンサルティングの新サービス「Managed Threat Intelligence & Detection」
PwCコンサルティングは、2024年4月から新たなサービスである「Managed Threat Intelligence & Detection」(MTID)を提供します。このサービスは、最新のサイバーインテリジェンスに基づき、サイバー攻撃の検出と対応手順をパッケージ化したものです。具体的には、脅威アクターの動向を予測し、能動的な防御を実現することを目指しています。
TISの役割
TISは「Google Security Operations」を基盤にした「Google Security Operations 活用支援サービス」を活用し、MTIDを支えるための環境を整備します。また、24時間365日の運用体制を整え、セキュリティインシデントに対する一次対応や恒久対策の実施を行います。
この協業により、TISは企業のSIEM運用の負担を軽減し、同時にセキュリティレベルの向上を図ります。
サイバーセキュリティへの新たな挑戦
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展とともにサイバー攻撃も高度化しており、ゼロデイ攻撃やランサムウェアなどの脅威が増加しています。このような状況下で、多くの企業がSIEMを導入しようとしていますが、専門人材の不足や運用負荷の増大といった課題が残る中、協業は新しい選択肢となります。
協業のメリット
本協業には以下のような顕著なメリットがあります:
1.
充実した運用サポート体制:TISの20年以上の経験を基に、企業のSIEM環境構築やSOC運用をサポートし、ユーザー専任のセキュリティエンジニアによる恒久対策の支援も行います。
2.
アラート検知機能の提供:PwCコンサルティングは、500以上の脅威アクターを対象とした継続的な観測・分析を行い、それに基づく検知ルールや対応手順を提供します。
3.
企業のSOC運用支援:MTIDで検出されたアラートは、TISによる24時間体制での監視が行われ、東京・大阪における相互バックアップの体制で高セキュリティな運用が実現されます。
今後の展望
TISとPwCコンサルティングは、協業を通じて導入企業の多様な課題に応え、セキュリティ運用をさらに高度化していく方針です。また、TISは「Google Security Operations 活用支援サービス」のメニュー拡充を進め、グローバルな脅威に対応できる体制の強化を目指します。2025年度には売上が1億円、2027年度には5億円を見込んでいます。
お問い合わせ
この協業に関する詳細やMTIDサービスについてのお問い合わせは、TIS株式会社のIT基盤技術事業部までご連絡ください。E-mail:
[email protected]
終わりに
TIS株式会社とPwCコンサルティングの協業により、サイバー攻撃への対応力が一層強化されることが期待されています。今後も新たな技術と知識を駆使し、企業のセキュリティを守るための努力を続けていくでしょう。