2027年卒業予定者の内定状況と2028年卒採用計画
株式会社キャリタスが実施した2027年卒業予定者の内定動向調査および2028年卒業予定者の採用計画に関する企業調査の結果が発表されました。この調査は2026年10月の正式内定解禁を迎える前に、全国の主要企業16,775社を対象に行われ、1,116社からの回答がありました。以下に、その具体的な内容をまとめます。
2027年3月卒業予定者の採用状況
1. 選考終了の現状
調査によると、採用選考を「終了した」と回答した企業は42.5%となり、これが5年連続で半数を下回っています。就職活動が厳しさを増す中、企業側も選考を早めに終える流れが見えてきました。
2. 内定者の充足率と満足度
内定者の充足率は平均66.1%で、前年よりも微増しています。また、内定者に対する「質・量ともに満足」という声もやや増えたとのことです。特に企業にとっては、内定者の質が今後の業績を左右する重要な要素であるといえます。
3. 採用活動の感想
約7割の企業が採用活動について「厳しい」と感じていることが明らかになりました。この結果は前年より5.9ポイント減少しましたが、それでも依然として厳しい状況が続いているといえます。
4. AIの活用
採用活動におけるAIの活用も広がっており、全体の4割以上の企業が新卒業務でAIを活用しているとのことです。業務負担の軽減や時間短縮に期待が寄せられています。
5. セクハラ防止への取り組み
最近の法改正に伴い、就職活動におけるセクハラ防止に向けた取り組みも進められています。多くの企業が「私的な連絡先の交換を禁じる」や「夜間の面会禁止」といった施策を採用し、学生を守る努力が続いています。
2028年3月卒業予定者の採用計画
1. 採用予定数と予算
2028年卒予定者については、採用数が「増える見込み」とする企業が12.4%で、「減る」と回答した企業(9.8%)を上回りました。また、採用予算も増加傾向にあるとのことです。
2. 開始予定時期
採用活動の開始時期については、年内に面接を始める企業が全体の半数以上を占め、内定を出すピークは12月に集中すると予測されています。
3. 注力したい取り組み
企業が採用で注力したいこととして「早期接触学生のフォロー」が最も高く49.5%を占め、「大学との関係強化」が46.1%で続いています。これからの採用活動においては、候補者との早期の接触がポイントになるでしょう。
インターンシップの現状
調査では、インターンシップの実施状況についても触れられています。夏季のプログラムは74.7%、秋季は68.6%、冬季は71.1%といった割合でオープン・カンパニーを中心に実施されています。夏季プログラムに参加した企業の満足度は前年より少し改善されたものの、参加学生数が想定より少ないとの報告もありました。
まとめ
全体を通じて、2027年卒業予定者の採用活動は依然厳しさを増しているものの、2028年卒業予定者の採用希望者数は増加の見込みであることが確認されました。企業側も新たな採用手法やAIの導入などを通じて、より良い採用活動を模索していくことでしょう。今後の採用市場の動向に注目です。