イベントレポート:人事業務の進化を促すAI活用
2025年6月24日に株式会社HR Forceが主催した「リクルーティングクラブ 6月実践講座」が開催され、株式会社aileadが登壇しました。この講座は「それ、“使える”AIですか?」というテーマのもと、実務に根ざしたAIの活用方法についてのノウハウを教授しました。aileadは、AIカスタマイズの専門性と採用活動における営業スキルの重要性を中心に、新たな知見を提供しました。
開催の背景
生成AI技術の普及に伴い、多くの企業がこのツールを導入する一方で、実際の利用方法や自社に最適化することが課題となっています。特に中小企業の人事担当者は、限られたリソースの中でも採用から育成までの幅広い業務を担っており、AI導入への関心が高まっています。本講座では「AIをどう使うか」だけでなく、「いかに自社に最適化するか」にフォーカスした内容が展開されました。
プログラム概要
この講座は、実務に直結した内容で構成され、4つの講座とワークショップから成ります。いくつかの重要なセッションを紹介します。
第1講座:採用は営業になった
aileadのシニアコンサルタント綱島芳紀が登壇し、現代の採用活動において営業スキルがどれほど重要かを解説しました。特に、企業ごとの特性や課題に対応するためのカスタマイズされたAIの必要性について深く掘り下げました。汎用AIでは克服できない業務の壁を乗り越える具体的なノウハウが共有されました。
第2講座:面接ミスマッチを防止するためのAI活用術
株式会社HR Forceの糸井祐香氏が、面接プロセスの効率化と評価精度向上を目指すAIツールの運用方法を解説しました。実際の活用事例も紹介され、参加者は具体的な方法論を学びました。
第3講座:ワークショップ“面接官評価の評価軸をつくる”
参加者はグループに分かれ、141の評価軸を設定する作業を行いました。AIを活用したプロンプト作成のコツを意見交換しながら学ぶ、非常に実践的なセッションでした。
第4講座:リアル事例&超実践ワークショップ
石川徹氏が登壇し、MyGPTsを利用したカスタムAI構築のプロセスを体験。AIとの対話設計やプロンプトの最適化に関するポイントを学びました。
参加者の声
本講座では、参加者同士が生成AIを直接操作し、プロンプト作成方法について学べるハンズオン形態が注目されました。『MyGPTsを作成するワークショップ』や面接官の評価軸作成のグループワークで、参加者が互いにプロンプトを共有し合う様子が印象に残りました。参加者からは「すぐに実践したい」との声が多く寄せられ、インプットをただの知識に留めず、実行に移す意欲が感じられました。
今後の展望
aileadは、今後も生成AIのビジネス活用を推進し、各領域の専門家との連携や共催セミナーの開催を強化していく考えです。人事分野のAI活用における理論と実践の両面について高い評価を受けている今回の取り組みをさらに広げ、業務変革を目指す企業に柔軟で実践的なソリューションを提供します。
結論
『リクルーティングクラブ』は採用や育成の課題解決を目的とする実践型コミュニティであり、定期的に人事業務の質を向上させるためのサポートを行っています。今後もこうした取り組みを通じて、AI活用による業務効率化の道を切り開いていくでしょう。