熊本大学とReGACY、共同プログラム開始
熊本大学とReGACY Innovation Group株式会社は、研究開発型スタートアップの創出を目的とした「URA共創型アクセラレータープログラム」のキックオフイベントを開催しました。このプログラムは2025年9月から本格的に開始され、研究者の事業案に対する包括的な支援を行います。
プログラムの概要
本プロジェクトでは、熊本大学内の研究者から推薦された事業案が選考され、採択された研究に対し、ReGACYが伴走支援を実施します。具体的には、特許戦略の立案・申請支援や、GAPファンドへの申請書作成支援などが含まれ、外部資金獲得に向けて準備を進めることを目指します。これにより、熊本大学における研究のインキュベーションが加速し、将来的なビジネス化の可能性を高めることが期待されています。
KICK OFFイベントの開催
2025年9月24日には、熊本大学のくすの木会館にて「PARKS採択者記念PITCH」と共に本プログラムの開始を祝うイベントが行われました。このイベントでは、採択を受けた7名の教員が、自らの研究内容や今後の展望について発表を行いました。
採択者の研究内容
以下に2025年に採択された研究者とその事業案を紹介します。
1.
有馬 勇一郎(大学院生命科学研究部 准教授)
「HMGCS2発現評価プラットフォームを基盤とした創薬・サプリメント・スクリーニング事業の開発」
2.
飯田 全広(半導体・デジタル研究教育機構 教授)
「革新的eFPGA IPの開発」
3.
尾池 雄一(大学院生命科学研究部 教授)
「AGF高含有EVを用いた高機能化粧品と創傷治療薬の統合開発」
4.
小澄 大輔(産業ナノマテリアル研究所 准教授)
「フェムト秒波長可変パルスレーザーを活用した高精密加工技術の実証」
5.
澤 智裕(大学院生命科学研究部 教授)
「動物用抗菌剤の効果を増強するアジュバント成分の開発」
6.
中村 有水(大学院先端科学研究部 教授)
「パワーデバイス用酸化物半導体の高均一化を実現する高速回転式ミストCVD装置の開発」
7.
杷野 菜奈美(大学院先端科学研究部 助教)
「金属ナノ粒子複合カーボン球状粒子の開発」
ReGACYの役割
このプログラムにおいて、ReGACYは熊本大学発のスタートアップを支援するため、以下のサービスを提供します。
- - 事業化を見据えた研究計画の設計
- - 顧客インタビューや市場調査
- - 知財戦略の立案、特許申請の支援
これらの取り組みにより、熊本大学の研究者は自身のアイデアを実現に結びつける機会を得ることができます。
熊本大学とReGACYの概要
熊本大学は熊本県熊本市に位置し、研究機関としての長い歴史を有しています。ReGACY Innovation Groupは東京都千代田区に本社を置き、イノベーション支援に特化した企業です。両者の協力により、今後もさらなる研究とビジネスの融合が進むことが期待されます。
この新たなプログラムは、熊本大学の研究者にとって大きなチャンスです。今後の成果に注目が集まります。