新時代の災害報道
2025-12-25 20:47:31

テレビ朝日とKDDIが結束、ドローンによる災害報道の新時代を切り開く!

テレビ朝日とKDDIが進める新しい災害報道の形



株式会社テレビ朝日(以下、テレビ朝日)とKDDIスマートドローン株式会社(以下、KDDIスマートドローン)は、ドローンポートを活用した遠隔操作による災害報道体制の実証実験を始めました。この新しい試みは、災害時における情報伝達の迅速化を目指すもので、最終的には全国的な災害報道ネットワークの構築を目指しています。

背景と目的


近年、自然災害はますます激甚化しており、報道機関には迅速かつ正確な情報伝達が求められています。従来の取材方法では、報道ヘリコプターや地上からの映像撮影に頼ることが多く、現地への到着までにタイムラグが生じることが課題となっています。これに対処するため、テレビ朝日とKDDIスマートドローンは、現地に常設されたドローンポートを遠隔操作することで、発災直後の初期の情報空白を埋め、多くの時間を無駄にすることなく被災状況を視聴者に届けられるような新しい報道体制の構築を目指しています。

取り組みの詳細


両社が目指す新しい報道体制の具体的な内容は以下の通りです。

1. 映像伝送品質の確認


ドローンが撮影した一人称視点の映像(FPV映像)を含むデータが、災害報道に必要な品質であるかどうかを実証します。特に、画質や遅延のレベルについての検証が行われます。

2. 報道連携フローの構築


災害が発生した際に、テレビ朝日の要請に基づき、現地のドローンが自動で離陸し撮影した映像を即座に報道フロアに伝送する仕組みを整備し、実証を行います。このプロセスを確立することで、報道の迅速化を図ります。

3. 運航管理体制の検証


災害現場では、報道ヘリコプターとドローンが同じ空域を飛行することが予想されます。KDDIスマートドローンの運航管理システムを使い、有人機と無人機が安全に共存できるシステムの検証も行います。

各社の役割


テレビ朝日


  • - 災害報道に必要なドローン活用要件を整理します。
  • - 撮影した映像の品質を検証し、編集・放送運用に関する検討を行います。

KDDIスマートドローン


  • - 「Skydio Dock for X10」の設置及び運用、それに伴う技術的な検証を担当します。

今後の展望


この取り組みを通じて、石川県能登半島全域にドローンポートを配備し、全国的に広がる災害報道ネットワークの一端を担うことが期待されています。さらに、2025年10月には能登地域に常設のドローンポートが設置され、さらなる災害対応能力の強化が見込まれています。

まとめ


テレビ朝日とKDDIスマートドローンの協力は、新たな災害報道の在り方を示唆しています。この取り組みが成功することで、視聴者はより迅速に正確な情報を得ることができるようになるでしょう。今後の進展を楽しみにしたいところです。


画像1

画像2

会社情報

会社名
KDDIスマートドローン株式会社
住所
東京都千代田区飯田橋3-10-10ガーデンエアタワー29階
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。