ストレージ破壊の重要性
2021-06-23 10:00:07
情報セキュリティの新時代:廃棄ストレージの物理破壊が必須に
情報セキュリティの新時代:廃棄ストレージの物理破壊が必須に
物理破壊の重要性
近年、企業や行政機関において、使用済み情報記録媒体の安全な廃棄が求められています。個人情報や営業秘密、さらには国家機密までもが記録されたストレージメディアの適切な処理は、データ漏洩のリスクを低下させるためにも不可欠です。特に、日東ホルカム株式会社は、そうしたストレージメディアの物理破壊に関する新たなソリューションとして、R&D総合リファレンスパックの提供を発表しました。
総務省が示す方針
日本の総務省は、不要になった情報記録媒体を廃棄する際には、その媒体を物理的に破壊することが必要であると明示しています。単なる孔あけではなく、より徹底した破壊方法が求められています。
具体的には、HDDやSSDに対しては、パンチング、ベンディング、ワッフィングといった手法や、強磁場を利用したデガウサーが広く採用されています。これらの方法は、ストレージメディアに保存されたデータを復元不可能にします。
ハイリスクアプローチの必要性
しかし、物理破壊を行う上での不適切な選定が、重大な事故を引き起こすことがあるため、注意が必要です。業界内では、適切なハードウェアが選定されず、不完全な破壊を行った結果、重要な情報が漏洩した事例も報告されています。
日東ホルカムは、5W2H2Cハイリスクアプローチを採用し、潜在的なリスクを見える化することで、事故の未然防止に努めています。このアプローチでは、あらかじめリスクを考慮し、適切な対策を講じることが重視されています。
Crush Boxの機能と展望
日東ホルカムが開発したCrush Box(クラッシュボックス)は、HDDやSSDを物理的に破壊する装置です。この装置は、全国各地のリセラーを通じて販売され、年間約3億円の売上を見込んでいます。
この新たな製品の導入により、企業は廃棄するストレージメディアの安全性を大幅に向上させることができ、情報セキュリティに対する信頼性を高めることが期待されます。さらに、日東ホルカムは、広範な特許技術を所有しており、今後の市場展開にも力を入れています。
結論
情報漏洩のリスクを避けるために、廃棄ストレージメディアの物理破壊は必須な時代になりました。この重要な対策を行うことで、企業や組織は信用を損なうことなく、より良い情報管理が行えるでしょう。日東ホルカムの新しいアプローチを通じて、多くの企業が新たな安心感を得ることができることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
日東ホルカム株式会社
- 住所
- 千葉県茂原市高師585
- 電話番号
-
0475-20-1280