自工会春季交通安全キャンペーンがスタート
一般社団法人日本自動車工業会(自工会)は、2019年5月11日から6月10日まで春の全国交通安全運動に合わせて、「2019年春季交通安全キャンペーン」を実施します。このキャンペーンのテーマは、春の交通安全のおまじない「ミル・ベル・カチット」です。自工会はこのスローガンを通じて、交通事故の防止を呼びかけていきます。
おまじないの内容と目的
「ミル・ベル・カチット」とは、車に乗る際に気を付けるべき行動を促すためのもので、「車に乗ったら、ながら運転はせず、しっかり前を『ミル』」「全ての座席でもシート『ベル』トを、『カチット』締めよう」という3つのメッセージが込められています。このおまじないは、日本交通心理学会の協力の下に開発され、繰り返し唱えることで交通安全を意識してもらえるようにとの願いが込められています。
柳原可奈子が交通安全の魔法使いに
キャンペーンの一環として、幅広い世代から人気のあるタレント、柳原可奈子さんが交通安全の魔法使いを務めます。彼女は、後部座席を含む全ての座席のシートベルト着用を呼びかけるとともに、ながら運転の防止や二輪車の適切なヘルメット着用の重要性を訴えています。また、これに合わせてスペシャルムービーが制作され、YouTubeやテレビ、ラジオでの広告配信が行われます。
広告配信とキャンペーンサイト
このキャンペーンは、Youtubeで5月11日から6月10日までスペシャルムービーが広告配信され、5月14日にはテレビ朝日系列でのCMも放送される予定です。さらに、ニッポン放送の系列でラジオCMも放送される他、キャンペーン専用のウェブサイトでは、交通安全に関する豊富なデータや映像が見ることができます。
交通事故の現状と対策
昨年の交通事故件数は約43万件と前年よりも大幅に減少したものの、高齢運転者による交通事故は依然として問題視されています。自工会は、政府が作成した第10次交通安全基本計画に基づき、安全な交通社会を実現するためさらに取り組んでいく方針です。その一環として、交通事故死者数を2020年までに2500人以下にすることを目指しています。
具体的な訴求テーマ
- 運転席98.8%、助手席95.9%に対し、後部座席は38%の利用率。シートベルトは着用することで、事故の致死率を約93%も軽減するため、全座席での着用が重要です。
- 携帯電話使用に関連する交通事故は過去5年間で増加しており、ながら運転の防止が求められています。死亡事故の率は携帯電話を使用している場合、約2.1倍に上昇します。
- - 二輪テーマ: ヘルメットと胸部プロテクターの正しい着用
- 二輪車の死亡事故の約70%が頭部や胸部の損傷によるもので、ヘルメットの着用が死亡リスクを減少させるための重要な対策となります。
安全な交通社会を目指して
自工会は、この春季交通安全キャンペーンを通じて、少しでも交通事故を減らし、安全な社会を築くための活動を続けていきます。柳原可奈子さんの登場も多くの人に交通安全の意識を高めてくれることでしょう。