アマダの新システム
2025-11-04 14:02:43

株式会社アマダ、3次元レーザ統合システム「ALCIS-1008e」を発表

3次元レーザ統合システム「ALCIS-1008e」の概要



株式会社アマダ(本社:神奈川県伊勢原市)は、最新の3次元レーザ統合システム「ALCIS-1008e」のブルーレーザ発振器・スキャナーヘッド仕様の正式受注を2025年11月に開始することを発表しました。このシステムは、切断や溶接、さらには積層造形まで、さまざまなレーザ加工を単一のマシンで実現するものです。

「ALCIS(Advanced Laser Cube Integrated System)」シリーズは、ブルーレーザとファイバーレーザの2種の発振器を搭載可能で、特にブルーレーザ発振器を搭載した今回のモデルは、高出力や効率的な加工に特化しています。これにより、EV用モーターのヘアピン溶接やバスバーの加工が最適化され、生産性を大幅に向上させると同時に、作業の簡便さをもたらします。

高生産性と高品質な加工の実現



「ALCIS-1008e」の最大の特長は、4kWの高出力ブルーレーザ発振器を搭載し、銅の吸収率が非常に高いということです。この特性により、瞬時に銅を溶融し、安定したスパッタレス加工を実現しました。マシン本体は、X、Y、Zの3軸直交駆動システムを採用しており、加工ヘッドの迅速で高精度な動作を可能にします。また、新たに採用された「オンザフライ加工」技術により、移動と加工を同時に行うことができるため、生産性が約3倍に向上します。

シンプルな操作性を実現する技術



ALCIS-1008eは、最新のCAD/CAMソフトウエア「VPSS 4ie MMWELD」により、オフラインでプログラムを作成することが可能です。これにより、製品ごとのティーチングを行う必要がなくなり、よりシンプルな操作が実現されます。また、オプションで搭載可能な溶接位置センシング技術も導入されており、ワークの自動撮影とAI解析により、加工条件が最適化されます。このプロセスにより、加工不良を事前に防ぐことが可能になり、誰でも簡単に高品質な加工を行えるようになります。

不良流出ゼロを目指したモニタリング技術



ALCIS-1008eには、溶接の異常を瞬時に判定する自社製モニタリング装置「MM-L400A」がオプションで搭載可能です。この装置は、溶接部での光の強度変化を分析し、加工中の溶接の良否をリアルタイムで可視化します。また、測定データをサーバーPCに保存することにより、完全なトレーサビリティを構築し、不良流出を防ぐことに貢献しています。

まとめ



株式会社アマダが新たに発表した「ALCIS-1008e」は、様々な加工を可能にする革新的なレーザ統合システムです。生産性の向上や不良品の削減を実現し、今後のモノづくりにおいて重要な役割を果たすと期待されています。アマダはこのシステムを通じて、新たな価値創造に挑戦し続けることで、お客様の様々なニーズに応えていく方針です。


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会社情報

会社名
株式会社アマダ
住所
神奈川県伊勢原市石田200
電話番号

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