物流革新の動き
2025-08-21 12:32:42

ファッション業界の未来を切り開く新しい物流のカタチとは

アパレル物流研究会の発足とその意義



2023年10月、ファッション業界の4社、アダストリア、バロックジャパンリミテッド、TSIホールディングス、ユナイテッドアローズが力を合わせて「アパレル物流研究会」を設立しました。これは、私たちの生活に深く根ざしたファッション業界の物流問題を解決するための共同イニシアティブです。日本のアパレル業界は、環境への影響やコスト上昇など、多くの課題に直面しています。この研究会では、各社が持つ知見を共有し、物流の効率化を図ることを目指しています。

現状の物流課題



現在、物流業界は人手不足や配送費の高騰といった問題を抱えています。また、2024年4月からはトラックドライバーの時間外労働時間上限規制が施行されるため、「2024年問題」とも呼ばれる影響が懸念されています。さらに、急速な高齢化社会の進展により労働力不足や社会保障費用の増大も予想され、これらの課題はアパレル業界にとっても無視できない問題です。特にファッション業界は中小企業が多く、単独での対策には限界があります。

研究会の目的



「アパレル物流研究会」の主要な目的は以下の三つです:

1. 課題の共有: 各参加企業が直面する物流課題を共有し、業界全体としての共通課題を明確にする。
2. インフラの共通化: 将来的な物流インフラの一部共通化に向け、実験や議論を通じた協業を図る。
3. 参加企業の拡大: より多くの企業が参加することで、業界全体にメリットをもたらす。

これにより、物流が効率よく機能し、コスト削減や環境負荷の低減が期待されます。

これまでの活動と実績



これまでに「アパレル物流研究会」は、国内における共同配送の試みや、ECモール向けの共同配送、さらには海外からの調達といった多岐にわたるプロジェクトを実施してきました。例えば、ECモール向け共同配送では、集荷や配送時間の調整、トラックやコンテナの積載率の確保に関する新しいアプローチを探るための実証実験を行っています。

初期の試みでは、荷量の十分な確保が重要であることが確認され、今後は輸送効率を改善する新しいルートや提供エリアの開拓が期待されています。複数の企業が協力することで、より柔軟で効率的な物流システムの構築が可能になるでしょう。

未来展望



今後の「アパレル物流研究会」は、参加企業の拡大を進めながら、より多くの成功事例を蓄積していくことを目指します。持続可能な物流の未来に向けて、業界全体が一丸となって問題に取り組む姿勢が求められています。

最後に、「アパレル物流研究会」の発足は、ファッション業界の各企業が協力して未来の物流システムを革新するための第一歩と位置づけられます。業界全体がこの動きに乗り、より良い環境を創造することが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ユナイテッドアローズ
住所
東京都渋谷区神宮前3-28-1
電話番号
03-6804-2820

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