新作児童書『ロボットのたまごをひろったら』が受賞
令和6年に発刊された高学年向け児童書『ロボットのたまごをひろったら』が第6回福井市こどもの本大賞の物語部門を受賞しました。この作品は、株式会社ポプラ社によって発売され、子どもたちに向けた温かいメッセージが込められています。
物語のあらすじ
物語は主人公、財前巧が中心です。巧は効率や論理を重視する性格であり、他人の気持ちに寄り添うことが苦手です。彼は「友達など必要ない」と考えている少年ですが、そんな彼の元に2人の仲間、明るく親しみやすいポヨと、人と話すのが苦手なテツが現れ、ロボットの赤ちゃんを育てることになります。
異なる性格を持つ3人は、ロボットを通じて心の絆を深め、友情や優しさの重要性を学んでいきます。しかし、物語はここで終わりません。彼らの前には不審な大人たちが立ちはだかり、ロボットを狙う悪意が迫ります。果たして、彼らは無事にロボットを守り、友情を育むことができるのでしょうか?
作家とイラストレーター
本作の作者である奈雅月ありすは、愛知県出身で、愛知教育大学教育学部を卒業後に小学校教諭を経て創作活動を始めました。彼女は、現代の子どもたちの悩みや幸せをテーマにし、心に響く物語を生み出しています。彼女の他の作品には『おれたち戦国ロボサッカー部!』や『こちらへそ神 異能少年団』があります。
イラストを手掛けるのは、酒井以氏です。酒井氏は、嵯峨美術短期大学を卒業後、柔らかな線と優しい色彩で少年少女の純粋な目を描くことで知られています。彼女は『わたしの苦手なあの子』や『ひかる石のおはなし』など、多くの人気作品に取り組んでいます。
福井市こどもの本大賞とは
福井市こどもの本大賞は、毎年、発刊された高学年向けの児童書の中から「福井市こども司書くらぶ」のメンバーの投票によって選ばれる賞です。物語部門とノンフィクション部門があり、今年度は、33冊の物語部門の候補の中から、『ロボットのたまごをひろったら』が最優秀賞に選ばれました。ノンフィクション部門では『こちら、沖縄美ら海水族館動物健康管理室。』が受賞しました。
受賞を機に、今後もこの作品が多くの子どもたちに愛され、友情や思いやりの大切さを伝えることを願っています。ぜひ、こちらの作品を手に取って、その温かさを体感してみてください。
出版情報は以下の通りです。
- - タイトル: 『ロボットのたまごをひろったら』
- - 作: 奈雅月ありす
- - 画: 酒井以
- - 出版社: ポプラ社
- - 発売日: 2024年3月
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 書誌ページ
- - Amazonページ
この新作の発表と受賞は、今後の子どもたちの読書ライフに多くの影響を与えることでしょう。