ミレイズ、プロヴォティブ社の日本市場進出を支援
渋谷を拠点にするベンチャーキャピタル、ミレイズが韓国のAIパッケージング企業プロヴォティブ社(Provotive Co. Ltd.)への出資を行い、その日本進出を全面的に支援することが発表されました。この出資はPre-Aラウンドで実施され、米国のStrong Venturesや韓国のVNTG、日本のパッケージ印刷業者も参画していることが特徴です。
Packativeとは
プロヴォティブ社が展開する「Packative」は、企業や個人がオンラインでパッケージのデザインから発注までを簡単に行えるAI駆動のプラットフォームです。従来のパッケージ発注では、最小ロット制約や複雑なデザイン要件などが課題となり、多くの中小企業や個人にとって敷居が高いものでしたが、このサービスはそれらを解決することを目指しています。
特に、AIデザインツール「DYP.ai」を活用し、ユーザーは専門知識がなくてもわずかな時間でパッケージをデザインできるのです。見積もりから発注までの全プロセスを自動化・最適化することで、小ロット発注の実現や、迅速な価格提示を可能にしています。これにより、プロヴォティブ社は急成長を続け、韓国国内で2,700社以上の導入実績を誇ります。
日本市場への参入戦略
プロヴォティブ社は2025年11月に日本市場に本格参入する計画を立てています。この進出を踏まえ、ミレイズは国内のパッケージ印刷事業者との資本提携を実現し、支援体制を整えています。現地のパートナーとの連携を通じて、プロダクトのローカライズ、物流体制の確立、そして各種規制への対応を迅速に進めるとのことです。また、採用活動と事業提携の強化により、日本での市場拡大を目指します。
起業家の声
プロヴォティブの創業者であるドミニク・ダンニンガーCEOは、日本のパッケージ市場の重要性を強調し、この度の資本提携はアジア市場進出において非常に大きな一歩であると述べています。彼は、ミレイズや日本のパートナーとの協力を通じて、新しいパッケージング・ソリューションのスタンダードを築く所存です。
投資家からのコメント
ミレイズの岩田真一CEOは、ドミニク氏の豊富な経験と過去の実績を高く評価し、日本市場への進出には信頼のおけるパートナーとの連携が重要であると指摘しています。ミレイズの知見と広範なネットワークを活用し、Packativeが成功するようサポートを続けると約束しています。
企業情報
プロヴォティブ社
プロヴォティブ社は2021年に設立され、AIを活用したパッケージ調達のデジタル化を推進している韓国のスタートアップです。企業や個人が容易にカスタマイズしたパッケージをオンラインで発注できるプラットフォームを提供しており、特に「DYP.ai」を活用したデザイン自動生成機能が好評を得ています。
ミレイズ
ミレイズはシード期スタートアップを支援するベンチャーキャピタルで、2018年に設立されました。設立以来、多くのスタートアップに投資しており、日本だけでなく海外の企業にも力を入れた支援を行っています。ミレイズは、プロヴォティブ社を通じて、日本市場における新たな成長機会を創出するべく尽力しています。