追手門学院大学(略称:追大、大阪府茨木市)は、2025年4月に新設予定の理工学部(仮称・認可申請中)を背景に、8月から「共創的研究推進センター」を設立しました。このセンターは、学際的で文理融合の研究を推進し、研究成果の社会実装を加速することを目指しています。
センターの主な方向性は、①学際・文理融合の研究、②企業・大学・行政との連携研究、③国際的な連携研究、④新たなベンチャー事業の創出、の4つのテーマに分かれています。これらの研究は、共創的研究奨励費制度を活用して推進され、周辺機関との連携や研究成果の発信といった観点からも支援を行います。北摂地域の拠点として、共創的研究の成果創出と社会実装を促進していくことが期待されています。
追手門学院大学は、これまでも多様な学問分野での教育と研究を行ってきた実績があります。経営学部における情報システム専攻の導入や、心理学部の人工知能・認知科学専攻など、学際的なプログラムを拡充し続けています。2025年には、理系初の学部となる理工学部を新設する計画で、これにより大学全体の学際的研究がさらに強化されることでしょう。新たな理工系の専門分野が加わることで、社会貢献を目指した研究成果や、次世代を担う人材の育成にも力を入れていく意向です。
新設される共創的研究推進センターでは、学内外の研究者や学生が積極的に参加しながら、先進的な研究を推進していく予定です。センター長には、副学長で心理学部教授の金政 祐司氏が就任し、他にも副学長の宮宇地 俊岳氏や産学官連携推進オフィス長の丸野 進氏がメンバーとして参加します。
この取り組みにより、追手門学院大学は、文系と理系を融合させた新たな教育・研究機関としての地位を確立し、北摂地域におけるイノベーションの中心地となることが期待されています。地域内外のさまざまな機関と連携し、相互に刺激し合いながら、次世代の学問体系を築いていくことが重要です。学際的で多様な価値観の融合によるイノベーションは、社会全体への貢献に繋がるでしょう。
今後、共創的研究推進センターがどのような研究を行っていくか、またどのような成果を挙げていくのか、大きな注目が集まります。追手門学院大学の新たな挑戦が、地域社会や教育界にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。