みずほフィナンシャルグループとマーサーの提携
2023年5月20日、株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほ)は、マーサージャパン株式会社およびマーサー・インベストメンツ株式会社との業務提携を発表しました。この提携により、年金基金や学校法人などの顧客向けに、包括的資産運用サービス(OCIOサービス)を提供することが目的です。
OCIOサービスの概要と意義
OCIO(Outsourced Chief Investment Officer)サービスとは、資産運用に関する専門的な意思決定を外部に委託する形のサービスを指します。このサービスは、資産運用の効果的な実施をサポートし、専門知識の不足を解消するために重要な役割を果たします。特に、近年の市場環境の変化に対応するためには、専門的な知識や人材が求められています。
提携の背景
みずほは、これまでも企業年金向けに様々な資産運用ソリューションを提供してきましたが、このマーサーとの提携により、そのサービスの幅が拡大します。特に、OCIOサービスを強化することで、資産運用に関する多岐にわたる課題に対処することが期待されます。具体的には、以下の4つの課題解決を目指しています。
1.
資産運用の最適化および高度化
2.
専門人材不足への対応
3.
リスク管理の高度化
4.
説明責任を果たすためのレポーティング
マーサーの強み
マーサーは、世界130か国で展開する企業で、25,000名以上のスタッフが多様な業種の企業や公共団体に対して、資産運用に関する総合的なソリューションを提供しています。特に、日本国内においては45年以上の豊富な実績を有し、そのグローバルネットワークを活かして、より質の高いサービスを実現しています。
この提携により、アセットマネジメントOne社はマーサーの質の高いマネージャー・リサーチ能力及びグローバル投資プラットフォームを活用し、OCIOサービス以外の領域においても運用ソリューションの強化を図ります。これにより、顧客にさらなる価値を提供できることを目指しています。
今後の展望
みずほは、国内のアセットオーナーに対して総合的なソリューション提供力を高めることで、資産運用立国の実現に向けて貢献を続ける方針です。資産運用のグローバルスタンダードに従ったサービスを展開し、クライアントニーズに応じた柔軟なソリューションを提供することで、資産運用の効率性を一層向上させることが期待されます。