『仮面ライダーゼッツ』を支える最先端のバーチャル技術とは？

新たな仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーゼッツ』

2025年9月7日からテレビ朝日系で放送される『仮面ライダーゼッツ』は、最新のバーチャルプロダクション技術を駆使して制作されており、視聴者を新たな夢の世界へと誘います。バーチャルプロダクションは、実写とCGをリアルタイムで合成する技術であり、これまでの特撮作品とは一線を画す映像表現を可能にします。

このプロジェクトでアイ・ペアーズ株式会社が担当するのは、背景などのCGアセットの撮影セッティングから、ゲームエンジンやカメラトラッキングシステムの運用まで多岐にわたります。これにより、物語の舞台である幻想的なシーンが生き生きと表現され、視聴者はより没入感を得られることでしょう。

Who is アイ・ペアーズ？

アイ・ペアーズは、東京都新宿区に本社を構えるクリエイティブカンパニーで、デジタルコンテンツの制作に特化しています。音楽や映像制作、3DCGなど、さまざまなメディアに強みを持ちながら、情報技術を用いたデジタルトランスフォーメーション（DX）にも力を入れています。過去には『王様戦隊キングオージャー』や『爆上戦隊ブンブンジャー』などでもバーチャルプロダクション撮影に携わっており、その技術力には定評があります。

バーチャルプロダクション撮影の魅力

『仮面ライダーゼッツ』では、Unreal Engineを用いた3Dアニメーションと、グリーンバック技術によるLive合成撮影が行われます。この手法により、キャラクターとCG背景が自然に融合し、視覚的に印象深いシーンを作り出します。特にカメラトラッキング技術を使用することで、実際に動いているカメラの動きをCG世界に反映させ、よりリアルでダイナミックな映像表現が実現されています。

夢をテーマにした新たな物語

物語は、普通の青年である主人公・万津莫が、自らの明晰夢を利用して仮面ライダーゼッツに変身し、悪夢を現実のものにしようとする敵、ナイトメアと戦うというストーリーが展開されます。夢の中で形成される幻想的なシーンと、現実世界とのコントラストが、この作品の魅力を引き立てています。視聴者は、莫の成長や夢の力を通じて、希望を感じることができるでしょう。また、今作では初めてパイロット監督として上堀内佳寿也氏が参画し、彼の豊富な経験が新たな映像表現に活かされることが期待されています。