自動運転トラックの新たな挑戦
2026年1月、株式会社T2(東京都千代田区)が関東と関西を結ぶ「関東―関西間の1日1往復」の自動運転トラックによる実証輸送を国内で初めて成功させました。この運行は、レベル4自動運転トラックを用いて行われ、物流業界における革新的な一歩を示すものとなりました。
現状の物流業界と課題
現在の日本の物流業界では、ドライバーの拘束時間が最大15時間と定められているため、関東と関西間の運行は片道のみが限界です。しかし、T2が目指すレベル4自動運転トラックの導入により、ドライバーの乗車が不要になれば、往復の運行が実現可能になり、輸送能力は2倍に拡大すると予測されています。この変化は、効率的かつ迅速な物流サービスを求める顧客のニーズに応えるものと言えるでしょう。
実証実験の詳細
実証実験は2026年1月27日から29日までの間、関東と関西を結ぶ約400キロの高速道路で行われ、物流事業者7社が協力しました。これらの企業は、佐川急便、鈴与、西濃運輸、日本郵便、福山通運、フジトランスポート、三井倉庫ロジスティクスで構成されています。これにより、48時間以内に関東―関西間で2往復の運行が達成され、実際の運行でのオペレーションの有効性が確認されました。
無人運転と有人運転の切替
実証では、高速道路での無人運転と一般道での有人運転の切替を模擬するため、神奈川県厚木市と京都府八幡市に設置予定の「切替拠点」が利用されました。T2が設置しているレベル2自動運転トラックは2025年7月から商用運行に使用されており、一般道では鈴与とフジトランスポートのトラックが運行しました。実際に複数台のトラックを用いて、同時並行で運行することで、効率的な輸送フローを確認しました。
輸送効率の向上を目指す
今回の実証では、自動運転トラックの導入が顧客のニーズに応えるために有効であることも示されました。特に、荷台がトラックから分離される点は、効率的な輸送につながります。T2のスワップボディタイプトラックから他社のトラックへのコンテナ移し替えデモを通じて、輸送手順の詳細やリードタイムも確認されました。
今後の展望
この実証実験の結果は、2023年2月18日に開催された「自動運転トラック輸送実現会議」の全体会議で共有されました。T2は、レベル4自動運転トラックの連続運行に必要なオペレーションを構築していく方針を示しており、今後の発展が期待されます。
まとめ
T2の挑戦は、自動運転技術が物流業界に与える影響を示すものであり、今後の物流の効率化やコスト削減に向けた新たなスタートを切ることとなりました。次世代の物流サービスがどのように進展していくのか、注目が集まるところです。