画像データの高精細化とセキュリティを同時に実現する新技術が登場
デジタル技術の進化に伴い、映像や画像データの活用が多岐にわたる分野で急速に広がっています。しかし、これに伴い、情報の「機密性」と「精度」への要求も同様に高まりました。特に、防犯カメラの映像や医療用の診断画像など、機密性の高い情報にかかわる分野では、情報漏洩のリスクを常に抱えています。これに対応すべく、株式会社ロジック・アンド・デザインと株式会社ZenmuTechの二社が技術連携を開始し、「高精細かつ安全な画像データ利活用」を実現する革新的なソリューションを開発しました。
取り組みの背景と目的
近年は、映像データの運用が重要視される場面が増え、社会的に大きな影響を与える情報の管理が求められています。特に、個人情報や医療情報を含む機微なデータは、漏洩が社会問題化することもしばしば。それゆえ、高度なセキュリティと正確な情報表示を両立させる技術が求められています。
ロジック・アンド・デザインの画像鮮明化技術、LISr®は、AIに依存せず映像から本来の情報を抽出することで、証拠能力が保証されるレベルの視える化を 実現します。そして、ZenmuTechの秘密分散技術、ZENMU-AONTは、画像データを意味のない断片に分けて分散保管することで、漏洩しても復元が不可能な構造を整備し、情報漏洩のリスクを低減します。
こうした技術の組み合わせにより、画像データの高精細化と堅牢なセキュリティの実現が可能になるのです。
共同ソリューションの特徴
1. 高度な画像処理xセキュアなデータ管理の融合
ロジック・アンド・デザインの画像鮮明化技術を活用し、映像をAIに頼ることなく明確に抽出します。この技術により、映像の視える化が行われると同時に、ZenmuTechの秘密分散技術によって、漏洩リスクを最小限に抑えたデータ管理が実現します。
2. データ復元時の一時的な復号
分散されている画像データは、特定のデバイスや環境下でのみ復号可能です。これにより、他者のアクセスによる情報漏洩が防がれ、安全にデータが利用できる環境が提供されます。
3. クラウドとエッジにおける運用対応
画像データの保管場所はクライアントに柔軟に対応可能です。クラウドシステムやエッジコンピューティングのいずれでも、機密性を維持しながら運用できます。
今後の展開
両社は、この技術を以下の分野において展開していく予定です。
- - 自治体や官公庁の監視映像の保管&分析支援
- - 医療機関における画像診断データのセキュアな保管・共有
- - 製造タ業やインフラ企業における映像データの品質保持と不正防止
- - 研究、教育機関における画像を利用した機密データ活用
- - 宇宙における衛星画像データの高精細かつセキュアな利活用
さらに、AI解析機能やクラウド統合についても視野に入れ、「安全な画像AI活用環境」の実現を目指します。今後も、データ利活用の新たな道を切り拓く両社の取り組みに注目です。
会社について
株式会社ロジック・アンド・デザイン
- - 本社所在地: 東京都新宿区四谷3-2-1 フロントプレイス四谷5階
- - 設立: 2018年3月13日
- - 事業内容: 画像鮮明化アルゴリズム・復元高解像度化アルゴリズム開発、関連機器の開発
- - 公式サイト: ロジック・アンド・デザイン
株式会社ZenmuTech
- - 本社所在地: 東京都中央区銀座8-17-5 THE HUB 銀座OCT 804
- - 設立: 2014年3月4日
- - 事業内容: 秘密分散技術を用いたデータ保護ソリューション提供
- - 証券コード: 338A
- - 公式サイト: ZenmuTech
商標について
本文中の社名、商品名は各社の商標または登録商標です。