スキンケアと生理指標の関係に迫る研究
最近、ロート製薬株式会社は、スキンケア製品の利用時に感じる「好ましさ」についての新たな研究成果を発表しました。この研究は、特に同社の「極潤ヒアルロン液(ハダラボモイスト化粧水d)」を対象に、どのような要因が使用感に影響を及ぼすかを探求するものでした。
研究の背景
スキンケア市場では、成分や機能性だけでなく、SNSなどを通じた情報も消費者の購買に大きな影響を与えています。しかし、製品を選ぶ際には使用時の快適さや心地よさも重要な要素です。従来の評価方法は多くが主観に基づいており、本当の好ましさを見極めるのが難しい状況でした。そこでロート製薬は、生理指標を用いた新たな感性評価を通じて、使い心地に関するデータを収集する試みを始めたのです。
研究の成果
研究では、使用時の生理指標(脳波や心拍)と、実際に感じる使用感との関係を分析しました。その結果、全体の使用時間には大きな差が見られないものの、塗布の中間段階での感触において「しっとり」「もちもち」と好ましく感じられたグループと、「ヌルヌル」と不快に感じたグループとの間に明確な違いが浮かび上がりました。
この結果から、使い心地の変化がスキンケアの「好き」という感情に大きく影響を与える重要な要素であることが示唆されました。具体的には、使用中の生理指標が快方向に移行する際に、好ましく感じた体験が形成されることが確認されたのです。
今後の展望
ロート製薬は今後の製品開発において、これらの新たな知見を生かしていく計画です。お客様一人ひとりの潜在的な好みに寄り添いながら、製剤設計を行うことで、より多くの人々に愛される製品を創出することを目指しています。また、スキンケア製品の選択において、消費者とより良いコミュニケーションを築くためのアプローチも検討しています。
この研究成果は、2026年3月に宇都宮で開催される日本感性工学会春季大会でも発表予定とのことで、スキンケア市場における新たな潮流を生む可能性を秘めています。
まとめ
ロート製薬が進めるこの研究は、スキンケアにおける好ましさを科学的に解明する重要なステップです。使用感や満足度の向上を目指す取り組みが、今後どのように進展していくのか注目が集まります。肌にやさしいだけでなく、毎日の使用が楽しみになるような製品が今後も開発されることを期待しましょう。