三機工業、陸別町とバイウィルの連携協定締結
2025年7月8日、三機工業株式会社は北海道陸別町と株式会社バイウィルとの間に、森林J-クレジットに関する連携協定を締結しました。この協定は、環境保護と地域経済の活性化を同時に進めることを目的としており、特にカーボンニュートラルの実現に向けた重要な一歩として位置づけられています。
背景と目的
三機工業株式会社は、社長の石田博一氏の指導の下、温室効果ガスの排出削減に向けた積極的な取り組みを行っています。「SANKI カーボンニュートラル宣言」に基づき、2030年には自社の排出量をゼロにし、2050年までにはサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを実現する計画です。
今回の連携により、三機工業は地域林業を支援し、陸別町が提供する森林J-クレジットを長期間購入することで、地域の環境保護を助ける方針です。この協定は、地域の持続可能な発展に寄与することが期待されます。
協定の内容
1.
連携の強化: 三機工業、陸別町、バイウィルが協力し、林業支援とカーボンニュートラルの実現に取り組みます。
2.
森林J-クレジットの支援: バイウィルが森林J-クレジットの創出や販売手続きをサポートします。
3.
地域支援の強化: 三機工業は陸別町の森林J-クレジットを8年間にわたり購入し、地域林業を積極的に支えます。
J-クレジットとは?
J-クレジットは、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの使用などによる脱炭素活動から得られた温室効果ガスの削減や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。このクレジットは他社へ売却または譲渡することが可能で、企業が環境への配慮を行うインセンティブとなっています。
地元の取り組み
協定締結当日、陸別町役場では正式な締結式が行われ、地域の方々や関係者が参加しました。石田社長、本田町長、下村社長らが式に出席し、カーボンニュートラルを実現するための意義や期待について話しました。また、町有林での枝打ち体験も行われ、地域住民が林業に参加する機会が提供されました。
この取り組みは、サステナビリティへの意識を高めるだけでなく、地域経済の活性化にも繋がるものです。三機工業と陸別町、バイウィルの連携により、持続可能な未来にむけた強固な基盤が築かれることが期待されます。今後の進展に注目です。