YouTube検索の増加とその背景
2024年7月に実施された検索行動に関するアンケート調査の結果、YouTube検索の利率が前年比で増加傾向にあることが明らかとなりました。この調査は、日本全国の20代から60代の男女4017人を対象に行われ、彼らの検索行動についてさまざまなデータが収集されました。
調査結果のハイライト
● YouTube検索が前年比2%増加し、国内で利用頻度の高い検索エンジンの3位にランクイン。
● 「1回の検索で回答が出ない場合に複数回検索する」人の割合は約半数に減少。
● 検索後の他アプリへの移動が1.6倍に増加。
● 約4割が「関連キーワードを2〜3回検索した」と回答。
ここで注目すべきは、YouTubeが前年の調査で4位だったTwitterを抜いて3位に浮上した点です。この結果は、特に男性の利用者において顕著で、前年比で2.1%の増加を確認しました。対照的に、女性からはYahoo!利用者が前年比で減少傾向にあり、このデータは男女間の検索利用スタイルの違いを示しています。
検索方法の変化
調査におけるもう一つの重要な発見は、検索方法の変化です。223名を対象に行った質問では、キーワード入力において「複数のキーワードを使用する」人が70%、「1つのキーワードを使用する」という回答が59.2%に達しました。加えて「検索候補を利用する」選択肢も33.6%と高い数値を示しており、特にこの「検索候補」が前年比で1.6倍に増加しました。
検索後の行動変容
さらに、検索後に他のアプリに移動するユーザーは前年と比較して約1.6倍に増加したことが明らかになっています。この変化は、情報取得の手段が多様化していることを示唆しています。
よく検索されるキーワード
調査結果によると、検索エンジンを通じてよく検索されるキーワードには、「知らない言葉や人物」「ニュース」「趣味に関すること」が上位にランクインしました。また、具体的な検索キーワードの例として、ペットの健康問題や旅行先に関する情報などが挙げられています。
結論として
今回の調査結果は、インターネットの検索行動が変化していることを示しています。特に、YouTube検索の利用が増加傾向であり、これが今後も継続するのか、そして検索エンジンとしての役割がどう変わるのかに注目が集まっています。AIの技術進化も背景にあり、今後の検索行動に与える影響も検討の余地があります。
今後も、ナイルのSEO相談室では引き続き検索行動の変化を追跡し、最新情報を提供していく予定です。