山梨県小菅村で地元の文化を守るイベント「piCup for Local」が始動

山梨県小菅村での地域課題解決イベント「piCup for Local」

2021年9月10日から11日にかけて、山梨県小菅村で「piCup for Local」イベントが開催されました。これは、地方の若者たちが地域の課題を解決するために集まる振興イベントです。

piCup for Localとは？

「piCup for Local」は、若者の力を集めて地域の課題解決を目指すプロジェクトです。多くの若者は地方問題に興味を持ってはいるものの、実際に行動に移すことは少ないのが現状です。このギャップを埋めるため、Youthfullは「piCup for Local」を企画しました。

このイベントでは、地域住民や地元企業、NPOと連携し、表面的な問題解決だけでなく、地域の文化や習慣、住民の思いに深く触れる機会を提供します。参加者は自ら地域の課題にチャレンジし、実際の活動を通じて理解を深めることが期待されています。

小菅村での活動内容

小菅村は、多摩川の源流にある人口約700人の小さな村で、山と共存する生活が息づいています。今回のイベントでは、村の伝統文化を再興するための掛け軸畑のプロジェクトが始まりました。掛け軸畑は、斜面を利用した農業形態で、見た目が掛け軸のように見えることに由来しています。しかし、高齢化が進む中、その維持が困難になりつつあります。

イベント当日は、大学生16名と運営スタッフ5名、地元企業やNPOのメンバーが集まり、掛け軸畑の草刈作業を行いました。作業は約2時間にわたり、参加者たちは初めての経験に戸惑いながらも協力し、期待以上の成果を上げました。

地域住民の期待

作業を始める前には、地元企業さとゆめの社長が掛け軸畑の将来について熱く語る場面もありました。彼のビジョンを聞いた参加者たちは、その意義を再認識し、熱い思いで作業に取り組みました。

昔、この場所では多くの蛍が舞い、今もなお、地域住民はその懐かしい景色を思い出し期待を寄せています。参加者たちも、それぞれに感じることがあった様子で、「このプロジェクトが成功すれば、村全体が活性化する」との声も上がっていました。