子どもたちの未来をエンタメで切り拓く「子ども未来ラボ」
2023年6月24日、小学館『コロコロコミック研究所』は新たな共創プラットフォーム「子ども未来ラボ」の構想を発表しました。このラボは、自分たちの未来を形作る子どもたちと地域の未来をエンターテイメントの力で拓くことを目的としています。
「子ども未来ラボ」の発足背景
「子ども未来ラボ」は、自治体の首長や企業担当者、専門家、クリエイターなどが一堂に集い、子どもたちの未来を考える場です。少子高齢化や若年層の都市部への移動といった社会問題が深刻化する中、子どもが直面する機会や地域との繋がりが失われつつある現状に対して、コロコロコミック研究所は立ち上がりました。
このプロジェクトは、1977年の創刊以来、子どもたちの冒険心を育んできた「月刊コロコロコミック」がバックボーンとなり、地域創生と子どもたちの未来に貢献することを目指しています。特に、過去の地域創生プロジェクトで得た知見や成功例を生かし、持続可能な地域づくりを映し出すための話し合いが行われています。
「子ども未来ラボ」の構造
「子ども未来ラボ」には、エンターテインメントと知的財産を融合させることで地域の魅力を高め、次世代の主役となる「子どもたちを育む社会環境」を創造するという4つの柱があります。
1.
未来を生きる子どもたち: 子どもたちが主役となる新しい社会を設計します。
2.
地域の魅力を持続可能にする: 地方創生や関係人口の創出を通じて地域の活力を引き出します。
3.
遊びを通じた課題解決: 子どもたちの「ワクワク」を原動力にし、地域課題を解決します。
4.
子ども参加型の地域づくり: 子どもたち自らが地域の企画や街づくりに参加できる仕組みを構想します。
構想サミットの様子
「子ども未来ラボ」の発表に先立ち、「第0回 構想サミット」が開催されました。三重県伊勢市の鈴木市長や神奈川県大磯町の池田町長、栃木県壬生町の小菅町長ら市長たちと、著名な俳優の伊藤英明が集まり、それぞれの地域課題について意見を交わしました。
はじまりに所長の小林浩一氏が開会の挨拶を行い、その後内閣府のクールジャパン・プロデューサーの渡邉賢一氏が本プロジェクトの意義と社会的な背景を語りました。参加自治体の首長たちはオンラインで地域課題を発表し、各市町が抱える少子化や移住促進といった問題についての共有が行われました。また、子どもたちを取り巻く現状に対しかつての思い出を語る伊藤英明さんの姿が印象的でした。
ディスカッションの要点
サミットでは、以下のテーマについて議論が活発に行われました。
- - 子どもたちが未来に何を思っているか
- - 各地域の独自性とその可能性を再確認すること
- - エンタメが地域に与える影響
- - 子ども未来ラボを通じて実現したいことについての共有
- - 最初のプロジェクトの具体化に向けた提案
地域首長の意見
自治体の首長たちは、すでに地域で取り入れられている取り組みや、未来に向けたビジョンについて述べました。伊勢市の鈴木市長は、子どもを地域の主体として捉え、地域とのつながりを深める施策について説明しました。大磯町の池田町長は、コロコロコミックがもたらす「ワクワク」を通じて地域の魅力を再発見し、住みやすい町の実現を目指したいと意欲を示しました。壬生町の小菅町長は、「おもちゃの町」としての歴史を活かし、子どもたちの夢を育てる取り組みが重要であるという見解を語りました。
今後の展望
「子ども未来ラボ」は2026年秋に正式に発足予定で、参画する企業や自治体との間で実証プロジェクトを実施し、2027年には各地域でのイベントや子ども参加型の活動を展開する計画です。この取り組みを通じて子どもたちの「やってみたい」という好奇心を引き出し、地域社会の活性化を図るとともに、全国的に広がるネットワークを築いていきます。エンターテイメントの力を借りて、子どもたちの可能性を広げる未来が期待されています。