三幸学園が先端技術教材を活用した新しい教育モデルに挑戦

全国各地に専門学校や大学を運営する三幸学園が、先端技術を駆使した教育モデルの開発を進めています。今回は、同学園が取り組んでいる「専修学校における先端技術利活用実証研究」の一環として、教育現場における先端技術の利活用について詳しくお伝えします。

先端技術教材とその効果

三幸学園は、東京リゾートアンドスポーツ専門学校を主幹校として、スポーツと保育の分野において、VRを活用した教材を開発しています。この取り組みは、授業形態や学習系統の異なる環境での学習成果を診断することを目的とし、受講生たちに対する学習効果の高まりを確認しました。具体的には、受講者がVRを使用した教材に取り組むことで、対面授業と同等の学習成績を得ることができることが明らかになったのです。

特に、保育分野では360°動画教材を利用した場合、通常のeラーニング教材と比較して、受講者の平均スコアが約110%向上することが分かりました。これにより、学習者の集中度が増すことが証明され、実践的な職業教育が大きく前進しています。

今後の展望

令和3年度には、この実績を踏まえて、VR技術を用いた新たな教材を開発し、インターンシップ前後の効果を検証する予定です。また、受講時にはHMDを利用して、より没入感のある学習体験を提供する方針です。実証講座で確認した効果を、「先端映像パッケージ」として整理し、実際の教育現場でも効果的に活用していくことが目指されています。

美容・観光分野におけるVR教育実践

さらに、三幸学園は美美容・観光分野においてもVR教育を推進しています。この分野では、360°動画を用いた職業体験や研修コンテンツの開発を行い、講師や受講生に向けたカリキュラムを提供しています。実際に、専門学校の1年生を対象にしたVR職業体験では、90%を超える生徒が学習意欲が向上したと回答しており、特にオープンキャンパスでの体験が参加者の入学希望度を高める結果につながりました。

今後の教育の在り方

このように、三幸学園は先端技術を活用した新たな教育モデルを確立しつつあります。教育のデジタル化が進む中、VR技術を活用した学習が、どのように学生の成長に寄与するのか、今後の研究と検証が期待されます。前例のない時代における新しい学びの場を提供することで、教育の質を向上させることを目指している三幸学園の取り組みは、今後の教育界にも大きな影響を与えることでしょう。