Sinar Mas、日本進出
2024-02-16 10:24:02

インドネシアのSinar Masが日本市場に進出、Living Lab Ventures設立

インドネシアのSinar Mas財閥、日本での事業を開始



インドネシアの大手財閥Sinar Masは、その傘下にあるLiving Lab Venturesを利用して日本市場に進出することを発表しました。この新しい展開は、同社が日本に設置する代表者によって2024年1月より実施され、イノベーションの促進を目的としています。Living Lab Venturesは、インドネシアに本拠を構えるコーポレートベンチャーキャピタルであり、主に技術革新やスタートアップの支援に焦点を当てています。

Living Lab Venturesは、すでに日本貿易振興機構(JETRO)との連携を強化しており、これは今後の成長を見据えた重要なステップと位置付けられています。2023年8月にはJETROジャカルタ事務所との間で覚書(MoU)を締結し、日本のスタートアップを紹介するプログラムや実証事業の実施など、様々な協力を行っています。Living Lab Venturesは、Sinar Mas Landが開発したスマートシティプロジェクトであるBSD Cityにおいて、都市および街づくりに関連するエコシステムの構築を進めています。

BSD Cityは約6,000ヘクタールの広大な面積を持ち、40万人以上が居住しているインドネシア最大級の都市開発プロジェクトです。この地域では、スタートアップへの投資やインキュベーション、ベンチャービルディングの3つの柱で、革新を促進しています。これまでに、スマートテクノロジーやデジタルライフ、モビリティに関する27のスタートアップに対して資金提供が行われており、今後さらにその数を増やすことが期待されています。

日本市場への期待


Living Lab Venturesの日本での代表者を設置することにより、インドネシアでの事業展開を目指すスタートアップへのアドバイスや、日本の起業家への支援が行われます。また、日本のスタートアップがインドネシアに進出する際のサポートも提供される予定です。このような取り組みによって両国間の経済発展やイノベーションが加速されることを期待されています。

Living Lab Venturesの代表、Mr. Bayu Setoは、「技術革新やスタートアップ文化で知られる日本に進出できることを大変嬉しく思っています」とコメントしています。このような新しい展開は、スタートアップや企業との連携を強めるだけでなく、インドネシアのイノベーションエコシステムをグローバルに拡大する要因とも言えるでしょう。

Sinar Mas Landのビジョン


Sinar Mas LandのChief Transformation Officer、Mr. Mulyawan Ganiは、「日本企業とのパートナーシップを通じて、イノベーションのグローバルネットワークを形成することが重要です。今後の展開に期待しています」と述べています。このような明確なビジョンのもと、Living Lab Venturesは日本市場でのプレゼンスを確立し、地域経済の発展に貢献していく考えです。

日本貿易振興機構(JETRO)の理事、仲條一哉氏も、「Living Lab Venturesの日本進出は、国境を越えたスタートアップの活躍を支援するものとして非常に嬉しい」と語っています。これからの展開が、日本とインドネシアのスタートアップエコシステムに新たな波を起こすことが期待されます。

まとめ


Living Lab Venturesが日本に進出することで、インドネシアと日本の間でのスタートアップの協業が活発化することが予想されます。この取り組みは、双方の国の経済成長やイノベーションに大きく寄与すると考えられ、両国のビジネス環境にとって新たな可能性を開く鍵となりそうです。

会社情報

会社名
PT.DENAYA MITRA MAS
住所
Indonesia, South Tangerang, BSD City, BSD Grand Boulevard StreetGreen Office Park 9, 1st floor
電話番号

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