琉球銀行が次世代CRMを本稼働
琉球銀行が日本システム技術株式会社(JAST)と株式会社テラスカイとの共同開発により、Salesforce Financial Services Cloudの導入を完了し、本格的な稼働を始めました。このシステムは、地域経済の成長を支援するために設計されたもので、多様な接点を通じてお客様のニーズに応えることを目指します。
導入の背景
琉球銀行は、「Empower 2025」と名付けられた中期経営計画を通じて、地域経済の循環を実現し、地域と共に成長する銀行を目指しています。この計画の中で特に力を入れている一つが、「多様な接点によるゴールベースアプローチの実践」です。この新しいアプローチは、お客様一人ひとりのニーズに基づいたサービス提供を可能にするものです。
次世代CRM/SFAの特徴
1. お客様目線の営業体制
新しいシステムでは、営業担当者が顧客のライフイベント情報を蓄積・分析し、個別のニーズに応じた提案ができるようになります。この情報のオンライン連携により、専門的な課題へも迅速に対応できます。また、スマートフォンを通じて顧客情報や交渉履歴も簡単に管理でき、営業活動の効率化が期待されます。これにより、営業担当者はより多くの時間を顧客とのコミュニケーションに充てることが可能になり、信頼関係の構築が進むとされています。
2. ノーコード・ローコードによる内製化の推進
琉球銀行は、Salesforceの機能を最大限に活用し、ノーコード・ローコードでの開発を行っています。これにより、様々な外部環境の変化に適応しやすくなり、システムの改善を迅速に行うことができるようになります。内製化を考慮した開発により、外注と比較してコスト削減や開発期間の短縮が見込まれています。
プロジェクト体制
このプロジェクトでは、JASTとテラスカイが共同でデータ連携、システム構築から運用まで一貫して支援していく体制が整えられています。現場での運用が進む中、両社は柔軟に対応し続けることで、地域のニーズに応えるサービス向上に貢献します。
琉球銀行のコメント
琉球銀行の取締役頭取・島袋健氏は、「当行は地域社会の発展に寄与する金融機関を目指し、お客様の多様なニーズに応える基盤を構築しています。Financial Services Cloudを採用することで、データの利活用を進め、より深い理解を持って課題解決に取り組んでいきます」とコメントしました。
Financial Services Cloudの概要
Financial Services Cloudは、顧客や案件、見込顧客に関する情報を一元管理することで、生産性を大幅に向上させることができるCRMソリューションです。セールスフォース・ジャパンが提供しており、金融機関に特化した機能が整っています。
この導入により、琉球銀行はさらに地域経済に密着したサービスを展開し、地域の成長に貢献していくことが期待されています。