現代美術の新星、平子雄一の個展「ORIGIN」
岡山県立美術館は、2025年9月16日から11月9日まで、現代美術作家の平子雄一による個展「ORIGIN」を開催します。この展覧会は、自然や植物と人間の複雑な共存のテーマを中心に展開され、国内外で高い評価を受けている平子氏の大規模な展示プロジェクトです。
ひらかれる新たな視点
本展覧会では、絵画や立体作品だけでなく、インスタレーションを含んだ多様な表現方法で訪問者を魅了します。会場は展示室だけでなく、屋内広場や中庭なども活用され、岡山県立美術館の独特な建築が生かされています。新作を中心に、かつてないスケールでの展開が計画されており、訪れた人々に一層の感動をもたらすことでしょう。
「ORIGIN」の意義
展示タイトルの「ORIGIN」は、平子がこれまで取り組んできた植物や自然、人間の関係性の起源への探求を象徴しています。彼の作品には、日常の中に潜む微妙な「ズレ」や「違和感」が内包されており、自然と人間との境界があいまいになっている現代社会における不安や疑問が映し出されています。
秋元雄史氏の視点
著名な東京藝術大学名誉教授である秋元雄史氏が、本展の図録に寄稿した論考「沈黙する風景、語りかける植物」では、平子の作品が持つダークなユーモアを分析しています。植物の頭を持つキャラクターや、日常的なアイテムと相反する奇妙なデザインが展開され、見る者に思考を促します。このようなユニークな作品群が、環境問題に対する倫理的な問いかけとしても捉えられています。
訪れる人々へのメッセージ
平子の作品は、観る人々に親しみを感じさせる一方で、自然と人間が織りなす関係性の微妙な「ズレ」を照らし出しています。この展覧会では、現代社会に潜む普遍的な記憶や違和感が融合した世界を大規模に表現し、参加者が感性を研ぎ澄ます機会を提供します。
限定商品やイベントも魅力
会場では、平子雄一オリジナルのグッズなどが販売される予定です。ぬいぐるみキーホルダーやアパレル商品など、多彩なアイテムを手に入れるチャンスがある他、地元の製菓会社とのコラボレーションによる特製クッキーも登場します。
また、展覧会期間中には秋元雄史氏との特別記念対談、対話型鑑賞ツアー、美術の夕べなどが開催され、多様なアート体験を通じて平子作品をより深く理解する機会が設けられています。
開催概要
- - 会期: 2025年9月16日(火)-11月9日(日)
- - 場所: 岡山県立美術館地下展示室
- - 入場料:
- 前売一般1,200円(9月15日まで)
- 当日一般1,500円、65歳以上・大学生1,300円、高校生以下無料
岡山での平子雄一の個展は、自然と人間の関係を考える絶好の機会です。ぜひこの機会に、彼の作品が語りかける“起源”の世界を体感してみてください。
お問い合わせ: Yuichi Hirako Studio (
[email protected])