新たな未来を切り拓く「よこすかイノベーターズサミット2025」
神奈川県横須賀市では、地域の高校生が企業と連携してイノベーションを生み出すプロジェクト「よこすかengine」が進行しています。この取り組みは、地域の可能性を探求し、持続可能な未来を考えることを目的としています。
このプロジェクトは、合同会社よこすかラボと株式会社教育と探求社の協力により実施されています。その第2期目となる2023年度には、横須賀市内の高校2校、および8社の企業が参加しており、成功裏に進行中です。2023年度のパイロット版には約270名の生徒が参画しましたが、今年からはさらに規模を拡大し、市内の高校の生徒たちが実践することとなりました。
地域の課題に挑む中高生たち
「よこすかengine」は、中高生が地域の魅力を再発見し、それを生かした具体的な提案を行う探究的な学びを重視しています。生徒たちは、地域の資源と企業の特性を組み合わせ、イノベーションプランを構築していきます。これは単なる教育プログラムに留まらず、地域全体が支える仕組みとなっているのです。
特に、近年問題視されている横須賀市の人口流出問題に対処するため、地域に根ざした人材育成を目指しています。近年自動車や造船業の撤退により、地元の雇用機会が減少しており、中高生が地元に誇りを持ち、将来的に地域に貢献できる人材として育てることが求められています。
よこすかイノベーターズサミット2025の概要
このプロジェクトの集大成として、2025年1月25日(土)に「よこすかイノベーターズサミット2025」が開催されます。このサミットでは、「よこすかengine」で最優秀賞を受賞したグループによるプレゼンテーションが行われ、最も優れた企画を競い合います。また、関東学院大学出身の政治家による基調講演も予定されています。このイベントは、地域企業と協働し、地域の問題解決に向けた生徒たちの想いを形にし、発信する貴重な機会となるでしょう。
参加企業と学校の連携
横須賀市内の協力企業には、イオンリテールや京急電鉄、かながわ信用金庫など、地域に深く根ざした企業が名を連ねています。また、湘南学院高等学校や三浦学苑高等学校といった地元の教育機関が共同でこの探究学習を進めています。企業の担当者は生徒たちに対し、直接的な指導を行うのではなく、伴走者として一緒に課題に向き合う姿勢が重視されており、これが生徒の創造的なアイデアを引き出す要因ともなっています。
終わりに
「よこすかengine」は、地域に根ざした学びを通じて、高校生たちが自らの手で未来を創造することを促しています。このような取り組みが、横須賀市の持続可能な地域づくりに貢献し、生まれ育った故郷への誇りと愛着をもたらすことを期待しています。サミットの詳細や参加申し込みについては、公式のウェブサイトより情報をご確認ください。