兼松、グループ一体経営の新基幹システム導入へ
兼松株式会社は、最新のクラウドベースの基幹システム「Oracle Cloud ERP」を導入することを発表しました。この取り組みは、2027年から同社グループの33社に順次実施される予定で、グループ一体経営をさらに強化する狙いがあります。
DXを推進する新たな基盤
兼松は、中期経営計画「integration 1.0」の一環として、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を重点的に推進しています。そして今回の「Oracle Cloud ERP」の導入は、その計画の一部として位置づけられています。これにより、経営の効率性が向上し、より迅速な意思決定が可能となることが期待されています。
「Oracle Cloud ERP」は、先進的なテクノロジーとAI機能を活用して、経営資源の最適な配分を実現します。兼松は、このプラットフォームを通じてデータドリブン経営の基盤を整え、グループ全体のDX推進を促進します。
Fit to Standardアプローチによる効率化
導入においては、可能な限り標準機能を活用する「Fit to Standard」アプローチが採用されます。これにより、決済や会計業務などのコーポレート業務に関する機能をシンプルに導入し、法改正に伴うシステム改修の負担を軽減します。
また、このシステムは四半期ごとにアップデートされるため、最新技術の導入や業務の自動化・効率化が期待されます。
効率的な開発体制の構築
さらに、兼松は「Oracle Cloud ERP」の導入を通じて、基幹業務のデータ管理(SoR)、DXを推進する分野(SoE)、データ分析のためのプラットフォーム(SoI)の役割を明確に分けることで、効率的な開発環境を整備します。これにより、システム全体の最適化を図り、業務の一貫性を高めることが狙いです。
戦略的IT会社「兼松シードポート株式会社」の設立
このシステム導入を支えるために、兼松は「兼松シードポート株式会社」を新たに設立しました。この会社は、兼松グループのDX推進を戦略的に担う役割を果たします。法人設立に関する詳細は、プレスリリースで公開されていますので、ぜひご覧ください。
競争優位性の確立へ
「Oracle Cloud ERP」を導入し、兼松シードポート株式会社の設立を通じて兼松は競争優位性の確立を目指します。この新たな取り組みにより、グループ横断でのイノベーション創出が期待され、将来的な成長の基盤を固めることができるとしています。
【お問い合わせ先】
兼松株式会社広報室
電話:03-6747-5000
公式ウェブサイト
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