人材不足解消の挑戦
2025-07-23 15:37:27

人材不足を解消する新たな取り組み「チャボナビ」の成功事例

人材不足を解消する新たな取り組み「チャボナビ」の成功事例



特定非営利活動法人チャイボラは、社会的養護施設に対する人材不足という重大な課題に対処するために設立されました。今年、同団体の展開するプラットフォーム「チャボナビ」を通じた採用人数が前年比150%にあたる370人となったことを報告しています。この成績は、特に業界全体の人材不足の解決に向けて意義深い前進となっており、採用施設数も138に達し、前年からの127.7%の増加を記録しました。このような数値の増加は、業界と社会全体の認識を変える重要な一歩です。

社会的養護施設の採用活動における課題の本質



社会的養護施設では、家庭内の虐待や経済的な問題が原因で生活環境が変わった子どもたちが暮らしています。理想的には、職員は一人一人の子どもに十分な関心を寄せ、適切なケアを提供すべきですが、実際には1人の職員が10人以上の子どもを担当せざるを得ない状況が頻繁に見られます。このような人材不足の状況は、子どもたちの安全や福祉を脅かしかねないものです。

また、施設が持つ閉鎖的な性質も問題です。多くの施設が人材募集の際に必要な情報を発信できていないため、求職者にその存在を知ってもらうのが難しくなっています。特に、広報専任の職員が存在しない場合や、広報費用が公的資金から捻出できないという現状が、この状況をさらに悪化させています。

前年から大きく伸ばした要因



登録施設数の大幅増



「チャボナビ」での登録施設数は373から461に急増しました。この増加は、口コミによってチャイボラの活動が全国に広がりを見せていることを示しています。多くの新しい施設が情報の発信に取り組んでおり、全体的に採用活動の文化が変わりつつあるのが明らかです。

認知度の拡大



大規模なイベントの定期的な実施も、認知度を高める要因となっています。特に、毎年5月に行われるオンライン見学フェアは参加者数が年々増え、2025年には700人以上の参加が予想されています。これにより、社会的養護施設の仕事内容やその魅力が広く知られるようになり、潜在的な求職者へのアプローチが可能になりました。

学校・学生向けのアプローチ強化



今年度より実施した保育士学生向けの就職ガイドライン作成や、教職員向けの就職指導セミナーも効果を上げています。学生が養護施設を選択肢にするための早期情報提供が功を奏し、新たな人材の発掘が期待されます。

チャボナビ利用率の向上



SEO対策の強化により、「チャボナビ」の訪問者数も飛躍的に増加しました。また、SNS、特にインスタグラムを利用することで、若い世代に対するアプローチが成功しています。施設の情報や日常活動を積極的に発信することで、情報を必要としている多くの求職者が「チャボナビ」に集まるようになりました。

利用者の生の声



チャボナビの利用者からは、その便利さや有用性を称賛する声が上がっています。オンラインによる見学会の実施や、わかりやすい情報提供に対する感謝の意見が多数寄せられています。特に、社会的養護についての基礎的情報を得られる点や、勤務条件など具体的な内容が明記されている点が評価されています。

さらなる改善に向けてのステップ



チャボナビの成果を受けて、今後も全国の施設サポートの強化や、学校との連携を拡充させる予定です。中途採用に関しても意識を高め、より多くの人材が社会的養護の現場で活躍できるよう努力を続ける考えです。子どもたちが安心して育つ環境を整えるために、チャイボラは引き続き精力的に取り組んでいきます。


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会社情報

会社名
NPO法人チャイボラ
住所
東京都豊島区池袋2-36-1INFINITY IKEBUKURO 6階C-86
電話番号

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