ユーグレナ社が開発した精製パラミロン
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区)が、新たに開発した食品素材「精製パラミロン」。国産の中でも最高濃度となる80%以上のパラミロンを含むこの製品は、健康食品業界で大きな注目を浴びています。独自の技術によってパラミロンの抽出精製を行った精製パラミロンは、これまでのいかなる材料よりも高い機能性と可能性を秘めています。
精製パラミロンの特徴
精製パラミロンは、微細藻類ユーグレナから生成される多糖の一種であり、その免疫調整機能が大きな注目を集めています。これまでの研究によると、この成分がインフルエンザなどの感染症の症状緩和や風邪発症の抑制に関与する可能性が示唆されています。特に、樹状細胞を活性化し、T細胞やB細胞を促進することで免疫力を高めることが確認されています。
高い安定性が魅力
このパラミロンは、微細な粒子形状(平均2-3μm)と高い化学的安定性を持ち、水にも油にも溶けない特性があります。これにより、200℃以上の高温にも耐え、長期間の保存でもその効果が損なわれることはなく、日常生活での利用も安心です。また、パラミロンは特有の風味を持たないため、様々な食品に配合しても元の味や香りを損なうことがありません。これにより、食品業界での多様な利用が期待されています。
別の原料との違い
ユーグレナ社は2017年に、パラミロンを55%以上含有する「ユーグレナグラシリスEX55」を原料として規格化しました。このEX55は、ユーグレナ自身の栄養素をバランスよく含む素材です。それに対し、精製パラミロンはパラミロンの高濃度を活かし、より明確な機能性を求める用途に適しています。両者は異なる特性を有し、製品の設計や目的に応じた使い分けが可能です。
研究と今後の展望
ユーグレナ社は、精製パラミロンのさらなる機能解明や用途開発を進め、健康食品や医療分野での応用を目指しています。また、ユーグレナ由来の原料やその可能性を探求し続け、持続可能な社会の実現に向けた研究開発に取り組んでいます。ユーグレナの可能性は無限大であり、私たちの健康を支える新たな食材として市場に期待されています。
まとめ
ユーグレナ社が開発した高濃度の「精製パラミロン」は、免疫機能に寄与するだけでなく、その安定性や調理における柔軟性が期待されている新しい食品原料です。これが、今後どのように活用されていくのか、さらなる展開が非常に楽しみです。