超小型衛星AE2a
2025-10-15 12:24:47

アークエッジ・スペース、超小型衛星AE2aのミッション成功を発表

アークエッジ・スペースが超小型衛星AE2aのミッション成功を報告



日本の宇宙スタートアップ企業、アークエッジ・スペースが2025年6月24日に打ち上げた超小型衛星「AE2a」が、全ての設定したサクセスクライテリアを達成し、ミッションがフルサクセスであったことを発表しました。

AE2aは、同社が開発した6U級の衛星「リモートセンシングモデル」を基に運用され、いくつかの重要な観点からミッションを遂行しました。その結果、ハイパースペクトルカメラの軌道上実証として、撮像運用を確立し、画像データのダウンリンク手順も整えられました。これにより、地表面の状態把握に必要なデータを収集することに成功しました。

ミッションの成果


AE2aの運用では、姿勢制御や電力の管理、熱の制御、通信といった基本機能の安定性が評価され、設計通りに動作していることが確認されました。また、LoRa技術を活用したIoTのテキストデータやセンサーデータ間の通信も実施され、所定条件内での通信系の実証も成功を収めました。

特に、ハイパースペクトルカメラによる可視光域の観測結果は、水資源管理や気候変動、温室効果ガスモニタリングなど幅広い応用分野においての重要なデータを得るための基盤となります。最新のNDVI解析例からも、地表面の変化を把握するための初期画像化結果が示されています。

プロジェクトの背景


AE2aとともに打ち上げられた「AE3Va」も、同様に2021年度からの6U衛星汎用バスの開発と実証の一環として位置づけられており、焦点を当てた段階的実証の重要な役割を果たしています。本プロジェクトは、経済産業省からの支援を受けた後、2023年度以降はNEDOによる「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業」の一環として進められています。

また、ハイパースペクトルカメラや画像処理に関しては、福井大学の青柳准教授の協力を得て進行しており、今後の業務や研究に大いに貢献する見込みです。

未来への展望


アークエッジ・スペースは、過去の衛星開発経験と技術力を活かし、今後も多様なニーズに応じたホステッドペイロードサービスを提供し、宇宙の利用をさらに身近で柔軟なものにしていく方針です。安全で豊かな未来を実現するため、地球観測、衛星通信、月面活動、深宇宙探査などの領域で、さらなる進展を目指します。

株式会社アークエッジ・スペースについて

東京都江東区に本社を構えるアークエッジ・スペースは、超小型衛星の企画・設計から量産と運用までの総合的なソリューションを提供する企業です。私たちは、衛星を通じて人々により安全で豊かな未来を実現することを目指しています。

公式ウェブサイト: arkedgespace.com


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会社情報

会社名
株式会社アークエッジ・スペース
住所
東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
電話番号
03-5844-6474

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