三菱UFJ銀行が新たなメール配信サービス導入でデジタル戦略強化

三菱UFJ銀行は、顧客へのより効果的なコミュニケーション手段として、ユミルリンクのメール配信サービス「Cuenote FC」を導入しました。この取り組みは、3社の連携により実現したもので、個人顧客に向けたダイレクトな情報提供を目的としています。

この新しいサービスは、三菱UFJ銀行が進めるデジタルシフトの一環であり、非対面チャネルの強化を図るものです。特にインターネットを活用した次世代営業店のモデルが示している通り、デジタルで顧客に快適な体験を提供することに力を入れています。

メール配信数の革新

従来のメール配信の方式では、月間6,000万件ほどの配信を行っていましたが、今後はこの数をなんと2億件にまで拡大することが可能となります。これは、顧客の特性に合わせた情報を精確なタイミングで届ける方針に基づいています。特に、顧客のスマートフォンに直接通知ができるプッシュ配信や、顧客管理システムとの連携は、利用者の利便性を一段と高めています。

新しいメール配信システムの基盤となるのは、ユミルリンクの「Cuenote FC」です。このサービスは、毎時1,000万通の速度でメールを配信する能力を持ち、国内最大規模となる月間81億通の配信実績を有しています。特筆すべきは、その信頼性の高い配信アーキテクチャです。大量のメールを短時間で配信しても、サービス提供元に迷惑メールとして扱われず、信頼性の高い送信が実現されています。

さらに、メールの内容を守るための暗号化技術「S/MIME」にも対応しており、情報漏洩やフィッシング詐欺を防ぐ強固な盾となっています。CTCはこのシステムの基本設計を担当し、金融機関にふさわしい高セキュリティな環境の構築を行っています。

今後の展望

今後、CTC、ユミルリンク、ケイティケイソリューションズの3社は、メール配信サービスに伴う顧客行動の分析機能の拡充を目指しています。これにより、三菱UFJ銀行のデジタル戦略をさらに進化させる提案を行い、顧客に対するサービス向上を図ります。顧客ニーズに応じた情報提供体制は、企業と顧客との距離を縮め、より良い信頼関係を築く要因となるでしょう。

この新たな取り組みは、三菱UFJ銀行が今後もデジタル時代において顧客とどう向き合うかを示す重要なステップであるといえます。デジタル技術を駆使した新しいコミュニケーション手法を通じて、銀行のサービスがどのように変化していくのか、今後の展開に注目です。

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