日本テトラパックが実施したロングライフ牛乳に関する調査
日本テトラパック株式会社(東京都港区)は、3月11日の「防災意識を育てる日」を前に、ロングライフ牛乳に関する意識調査を実施しました。この調査の目的は、ロングライフ牛乳についての一般消費者の認知度や利便性、さらには防災備蓄品としての有用性を明らかにすることです。
調査結果の概要
調査は1,200人の消費者を対象に行われました。その結果、ロングライフ牛乳の認知度は約10%に過ぎないことがわかりました。具体的には、次のような認知状況が明らかになっています:
- - 見たこと・聞いたことがあり、どういう牛乳か知っている:12%
- - 見たこと・聞いたことはあるが、詳細はよくわからない:26%
- - 見たことも聞いたこともない:62%
この結果から、ロングライフ牛乳がまだ多くの消費者にとって馴染みが薄いことが分かります。認知度の低さにより、商品の利便性や防災における重要性を十分に理解していない消費者も多いのです。
購入理由とライフステージによる活用法
調査に参加したロングライフ牛乳のユーザーがその商品を選ぶ理由としては、以下の3つが挙げられています:
1.
常温保存が可能だから(42%)
2.
賞味期限切れを起こさなくて済むから(34%)
3.
長期保存が可能だから(31%)
このような利点は、特にファミリー世帯やシニア層において顕著に見られます。特に、シニア層では「常温保存が可能だから」との回答が60%を占め、冷蔵保存を気にせずに飲める利便性が大きなポイントとして挙げられています。
また、ファミリー世帯では旅行やアウトドアでの使用が多いことがわかり、ロングライフ牛乳は各家庭での様々なシーンに適した商品であることが浮き彫りになりました。
防災備蓄品としてのロングライフ牛乳の重要性
テトラパックは、ロングライフ牛乳を災害時の栄養補給に適した備蓄食品として位置づけています。災害により物流が停止した場合、冷蔵保存の牛乳が届かない可能性がある中、常温で長期間保存できるロングライフ牛乳は非常に有用です。また、避難所や自宅で待機する時にも、簡単に栄養を補給できるため、特に乳幼児や高齢者にとっても安心な選択肢となります。
自治体が配布するハザードマップを確認したり、ロングライフ牛乳のストックを習慣的に行うことが重要です。農林水産省の家庭用備蓄マニュアルでも推奨されています。
まとめ
日本テトラパックは、こうした調査結果をもとに、今後もロングライフ牛乳の普及促進を図っていく方針です。日常生活の中での常備品として、また、防災の視点からも、ロングライフ牛乳が多くの家庭で取り入れられることが期待されます。家庭での食品ストックの考え方が多様化しつつある中、ロングライフ牛乳はそのニーズに応える存在と言えるでしょう。