荒川区が未来のまちづくりを託す!子どもワークショップの開催
2023年8月25日、東京の荒川区にて「荒川区基本構想策定に向けたこどもワークショップ」が行われました。このワークショップは、地域住民の声をもとにしたまちづくりの一環として、将来の荒川区について議論する重要な機会として位置付けられています。
イベントには、小学5・6年生と中学生の計9名が参加し、彼らの視点から地域の未来を議論しました。ワークショップは、参加者の年齢に応じて3つの年代別に分かれた中で行われ、今回は小中学生の意見に焦点が当てられました。最初は緊張した面持ちで集まった子どもたちも、思い思いの意見を付箋に書き出したり、共感を示したりする中で徐々にリラックスし、活発な意見交換が進みました。
ワークショップの内容
ワークショップは2つのテーマに基づいて進められました。第一のテーマは「荒川区の好きなところ・残念なところ」。Aチームでは、図書館の充実ぶりや地域の助け合い、静かな環境に対する好意が語られました。一方、残念な点としては、公園の遊具が暑くなりやすいことや、バスの便が少ない点等が挙がっていました。Bチームでは、「公園や本がたくさんあり、あらかわ遊園や楽しいお祭りが好評」としつつも、スポーツを楽しめる広場や自転車通行の難しさについての声も上がっています。
第二のテーマは「将来、こんなまちになってほしい」とし、Aチームでは「誰でも暮らしやすいまちにしたい」、「地域で野菜を育てたい」といった希望が表現されました。Bチームでは「子どももお年寄りも共存できるまちに」「遊具を増やしたい」とのアイデアも寄せられ、未来への期待が感じられました。
区長のメッセージ
ワークショップの最後に、荒川区の滝口学区長は参加者に向けて「お疲れ様でした。皆さんの率直な意見は非常に参考になります。これからも『あたたかい荒川区』を作り続けるために、幅広い意見をお聞かせいただきたい」と述べました。子どもたちの意見がどのように未来のまちづくりに活かされるか、期待が高まります。
参加者の反応
参加した子どもたちからも様々な感想が寄せられました。6年生の柿崎柚子香さんは「友達と参加できて楽しかった。荒川区が今後もきれいなまちであってほしい」と話してくれました。6年生の久山芽依さんも「昨年のワークショップが楽しかったので、再び参加しました。荒川区の未来を考えることができてよかった」と語りました。
このように、未来の地域づくりにおける子どもたちの声を積極的に反映させる取り組みは、今後の荒川区にとって大きな意義を持つことでしょう。2024年には新たな基本構想が策定される予定であり、子どもたちの意見がどのように盛り込まれるのか、引き続き注目してまいります。
荒川区は、2040年に向けての明確なビジョンをかかげ、これからの発展が期待されます。多様な意見を尊重し合い、未来を見据えたまちづくりを進める荒川区の挑戦。このワークショップから始まる多くのアイデアが、さらに地域の魅力を引き出すきっかけになることでしょう。