赤坂で楽しむ全国のご当地おでんと日本酒の新しい出会い

新型コロナウイルスの影響で旅行に行くことが難しい中、赤坂に新たにオープンした「日本酒とおでん釀巣」は、日本各地のご当地おでんと日本酒を組み合わせたユニークな体験を提案します。2023年10月1日に開店したこのお店は、地産業者と連携し、全国の多様なおでんを取り入れた売りなります。

ご当地おでんと日本酒の魅力

「釀巣」では、地域に根ざした魅力的な料理が堪能できる2つのコースが提供されています。例えば、「女将のおすすめコース」では4品の料理と4種類の日本酒が楽しめ、価格は5,200円（税別）。もう一つの「女将のおすすめ『満腹』コース」では、料理6品と日本酒6種類が楽しめ、価格は8,000円（税別）となっています。

料理は厳選された調理済みの食材を使用しており、温度管理をしっかりと行っている出し酒も会すことで、日本酒の美味しさをそのまま楽しむことができます。特に、日本酒はマイナス6〜7度を保って提供され、最適な温度で飲むことで、よりその味わいを堪能できる仕組みです。スタッフによる丁寧な説明を受けながら、各地の名産品を楽しむことができるのです。

料理の詳細

このお店のメニューには、「石巻おでん」や「静岡おでん」など、各地の特色を生かしたおでんが揃っており、醤油や出汁の香りが漂います。特に、「大根 × ドライトマト」という一品は、鰹出汁の染みた大根にトマトソースがかけられた創作料理で、出汁とトマトの相乗効果が感じられます。

お酒とのペアリングも非常に楽しみな要素で、町田酒造のにごり酒や武勇の純米酒、竹鶴の純米酒など、各地の日本酒との組み合わせが考えられています。さらに、デザートとして用意される名古屋名物のカレーうどんには、愛知出身の女将の想いが込められています。

女将革新者の軌跡

女将の牧野楓さんは、大学卒業後に内装業や官公庁での事務職を経て、30歳でアメリカのウォルト・ディズニー・ワールドで日本文化を紹介するプログラムに参加。その後、愛する日本の食文化の魅力をさらに深めるために飲食業界に進出しました。彼女は、「飲食業はこの先厳しい時代が待っている」と語りつつも、新しい形を模索している姿勢が伺えます。「作り手や出し手の顔が見えるお店」がこれからの飲食産業のカギになると信じ、コミュニケーションの重要性を強調しています。

食を通じた地域とのつながり

「釀巣」は、全国八つの地域の伝統や文化を代表する食材と酒を通じて、訪れる人々に実際に旅をしているような気分を味わってもらうことを目指しています。各地の食材や飲み物には独自の背景やストーリーがあることを、女将が丁寧に紹介し、お客様と料理の対話を楽しむという新しいスタイルを提供しています。これは、地域の生産者との強い関係をも表す要素でもあります。