使用済みPC再生事業に向けた新たな連携
関西電力グループに属する3社—株式会社ポンデテック、新明和工業株式会社、そして新明和ハートフル株式会社—は、2025年12月から使用済みパソコンの再生事業を開始することを発表しました。この連携は、資源循環の促進と多様性のある職場環境の構築を目指すものです。
事業の目的と内容
本プロジェクトは、新明和工業で役目を終えたPCを対象とし、データ消去、清掃、点検、部品交換などの再生工程を新明和ハートフルが行います。一方、ポンデテックは工程設計や品質基準の策定、技術支援を担当し、全体統括を行います。再生されたPCは適切なチャネルを通じて再流通され、機器の有効活用を進めていく予定です。
特に、新明和ハートフルは障害者雇用を推進しており、多様な人材が活躍する場を提供しています。こうした背景からも、この連携はサステナビリティ経営と障がい者雇用の促進を同時に実現する取り組みとして注目されています。
提携の意義
企業が持続可能性を追求する中で、資源のリサイクルとともに多様な人材が活躍できる環境を構築することが求められています。新明和グループは、サステナビリティ経営方針に従い、廃棄物の削減や再資源化に取り組んでいます。この協業は、その努力の一環として位置付けられています。
ポンデテックの技術力と新明和ハートフルの人材により、使用済みPCを再価値化し、資源循環型モデルを構築することを目指しています。3社は協力を通じて、新しい社会モデルの確立を図ります。
具体的な取り組み
使用済みPCのデータ消去から再生プロセスにかけて、標準化された手順が設けられます。新明和ハートフルがPCの受付や検収、動作チェックを行い、ポンデテックがそのプロセスの設計や技術支援を提供します。再生されたPCは、ポンデテックが運営するECサイト「PC next」を通じて販売され、再流通が図られます。
各社の概要
ポンデテック
関西電力グループの一員として、障がい者の安定した就労の創出と電子ごみ削減を同時に進めることを目指す企業です。使用済みPCやスマートフォンにおいて、標準化した再生工程を実施し、「雇用と循環を両立する、新しい社会モデル」を創出しています。
新明和工業
1920年に創業し、多様な事業分野を持つ新明和工業は、環境負荷の軽減や省エネルギー化に向けた取り組みを進めています。航空機や特装車などの製造を行い、社会インフラを支える重要な存在です。
新明和ハートフル
2015年に設立された特例子会社で、安定した品質をもとに業務拡大に努めています。「はたらく、つながる」を合言葉に、一人ひとりが生き生きと働ける環境を目指しています。
このように、関西電力グループの3社によるパートナーシップは、使用済みPCの再生を通じて持続可能な社会づくりに寄与するものとして期待されています。