InfinidatがRed Hatとの提携を強化
アメリカ・マサチューセッツ州ウォルサムに本社を構えるInfinidatは、2024年9月10日に、同社のInfiniBox®ソリューションがRed Hat OpenShift Virtualizationの正式な認証を取得したことを発表しました。この技術的検証により、Infinidatの顧客やパートナーは、仮想マシン(VM)の新規デプロイや既存ワークロードの移行、さらに仮想化アプリケーションの管理が可能となります。
Infinidatは、高性能なプライマリストレージソリューションを提供する企業であり、これまでにもハイブリッド及びマルチクラウド環境でのストレージニーズに応えるために、InfiniBox Container Storage Interface(CSI)ドライバーをRed Hat OpenShiftにおいて認証取得していました。これにより、ペタバイトスケールでのKubernetesデプロイメントにおいて、エンタープライズ保存先を適用することができるようになりました。
仮想化における豊富な経験
Infinidatは、仮想化分野における豊富な経験を活かして、オープンソースソリューションプロバイダーであるRed Hatとの関係をさらに深めています。企業のハイブリッドマルチクラウドデプロイメンを念頭に置いたソリューションを提供することで、VMベースのアプリケーションとワークロードの一貫したサポートが実現します。
Infinidatの戦略およびアライアンス担当バイスプレジデント、Erik Kaulberg氏は「Red Hatとの関係は非常に価値のあるものであり、InfiniBoxとInfiniBox SSAがRed Hat OpenShift Virtualizationにおいて企業やサービスプロバイダーにおける応用パフォーマンス向上に寄与する」と述べています。彼はまた、ストレージコストの削減や管理の簡素化も期待できると指摘しています。
Red Hat OpenShift Virtualizationの利点
Red Hat OpenShift Virtualizationは、標準的なVMベースのワークロードをKubernetesに組み込むことで、従来のアプリケーションとクラウドネイティブなアプリケーションを融合させることを目指しています。これにより、開発や運用のシロを解消し、より一貫した基盤で処理を行うことが可能になります。
この新しいプラットフォームを使用することにより、企業は迅速にイノベーションを実現し、コンテナとVMを使用したハイブリッドアプリケーションの開発が促進されます。
Enterprise Strategy GroupのScott Sinclair氏は、「Red HatとInfinidatの連携が企業の仮想化戦略の進展を助ける」と語り、クラウドネイティブなアプリケーションが今後のビジネス革新を牽引すると考えています。
まとめ
InfinidatとRed Hatの新たな連携は、企業の仮想化ニーズに柔軟に応えるソリューションの提供を目指しています。この発表は、データストレージの在り方を一新し、企業のITインフラの近代化を加速させる一歩であると言えるでしょう。ニーズの変化に応じた対応が期待される中、Infinidatは新たなデータサービスを通じて顧客満足度を高めていくことでしょう。