クラウド設備管理システム「MENTENA」が新機能を発表
八千代ソリューションズ株式会社が提供するクラウド設備管理システム「MENTENA」は、2025年11月4日より、予備品の管理をさらに効率的に行える新機能を導入すると発表しました。この機能は、保全作業を計画する際に、予備品の「使用予定数」をあらかじめ設定・管理できるものです。これにより、作業実施後の報告業務の負担が軽減され、在庫の適正管理が可能になるという効果が期待されています。
新機能の背景と目的
保全業務においては、実作業前に必要な情報をしっかりと登録しておくことが重要です。多くの保全業務は計画段階で予算を確保し、その後一定の期間を経て作業に入ります。特に、時間基準保全(TBM)を行っている場合には、消耗部品の交換頻度が決まっているため、作業予定が比較的明確です。実際のデータに基づくと、MENTENAに登録された保全作業の約39%は、30日以上前に計画されています。
これまでのMENTENAでは、作業実施後に実際に消費した予備品を報告するシステムが主流でしたが、新機能の追加により、事前に使用予定の予備品を選んでおけるようになりました。報告時には、実際の使用量を入力するだけで済むため、報告業務の効率化が図れます。
在庫管理の新様式
新しい管理機能は、予備品の在庫数を「実際の在庫数」と「使用予定数」の両方で把握することが可能になる点が大きな特徴です。製造現場では、予備品の管理が手作業やエクセルで行われることが多く効率が悪かったため、管理の簡素化が求められていました。本機能によって、作業計画に基づいた在庫数の見える化が進むことで、在庫の過不足を防ぐことができるようになります。
例えば、設備の稼働を維持するために必要な部品が適切に確保されることで、トラブル時の復旧遅延を防ぐことができます。また、棚卸や購買業務の計画性も向上し、補充や調達のタイミングが最適化されることで、時間の節約にもつながります。作業計画と在庫データを一元管理することで、確認作業の手間が軽減され、情報共有が格段に効率的になります。
今後の展望
「MENTENA」は、単に保全業務のデジタル化を目指すだけでなく、事後的な対応から計画的な保全、予防的な保全への転換を支援しています。新機能の導入は、作業に必要な予備品を事前に確保し、計画保全を実現するために不可欠な要素となるでしょう。特に、実際の顧客からの要望を反映させる形で機能を開発した点は注目に値します。
さらに、未来の展望としては、予実管理や調達管理などの機能も見込まれており、これにより業務の最適化が期待されます。八千代ソリューションズのCOO、山口修平氏は「お客様の声をもとに改善を続ける」と述べ、顧客ニーズに応え続ける姿勢を強調しています。
会社概要
八千代ソリューションズ株式会社は、東京都台東区に本社を置く企業で、母体の八千代エンジニヤリング株式会社の60年以上の経験を活かし、持続可能な社会の実現に向けたソリューションを提供しています。クラウド設備管理システム「MENTENA」は、製造業やビルメンテナンス業界など多岐にわたり活用されており、高い評価を得ています。
最後に
今後もMENTENAは、現場のニーズに応じた新しい機能を提供し続け、ユーザーの生産性向上に寄与していくことでしょう。また、「MENTENA」の詳細については公式サイト(https://mentena.biz/)をご覧ください。