猛暑が影響する転職活動の実態調査：夏バテ転職の現実

猛暑が影響する転職活動の実態調査

昨今の猛暑が、転職活動にどのような影響を及ぼしているかを明らかにするため、フリーターや既卒・第二新卒を支援するハタラクティブが行った調査の結果を紹介します。調査の対象は、夏に転職活動を検討したことのある20～50代の正社員男女445名で、安全で快適な働き方、職場環境についての見解が浮き彫りになりました。

1. 暑さ対策の実施状況とその傾向

今回の調査によると、約69.4%の respondentsが夏の暑さ対策を実施していると回答しました。最も多い対策は「こまめな水分・塩分補給（70.3%）」で、次に「エアコン利用や涼しい場所での休息（46.7%）」が続いています。特に20代は他の年代より暑さ対策の実施率が約20ポイント低く、移動時に暑さを避ける傾向が高いことも分かりました。

これは、若年層が新しい働き方を模索し、テレワークや迅速な移動手段を選ぶことで暑さに晒される状況を回避しようとする姿勢が強まっていることを示しているのです。

2. 転職活動の行動量の低下

調査結果では、6割以上の参加者が猛暑によって転職活動のペースや行動量が低下すると考えています。「非常に低下する」と回答したのは24.0%、また「やや低下する」と答えたのは40.7%に達し、合計で64.7%が活動の低下を実感しています。

その理由は、フォーマルな服装での外出の苦痛（59.7%）や、面接や企業訪問の億劫さ（48.3%）に加え、暑さによる気力や体力への影響（47.9%）も大きいことがわかりました。猛暑は身体的な負担だけでなく、精神的な消耗にも寄与しているのです。

3. 夏に転職活動の時期調整を行う人々

調査によると、約5人に1人が猛暑を理由に転職活動の時期を調整すると回答しました。「すでに調整した」と答えた人は12.8%、今後の調整を考えている人は26.5%に上り、61%の人がこの問題を意識しています。特に活発なケアが必要な面接日程調整（34.2%）や応募手続き（29.9%）に関しては、夏の暑さが障害となることが明らかになりました。

4. 職種や働き方への影響

約68.2%の人々が、猛暑が職種や働き方の選択に影響を与えたと回答し、実際に約30%が職種や業種を変更した経緯があることも明らかになりました。応募対象としては「屋外業務」が最も多く、また「暑さ対策が不十分だという印象の企業（26.3%）」にも関心が集まりました。自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる職場を求める姿勢が明らかになっています。