第3回「FESコンテスト®」開催の意義
日本金融教育支援機構が主催する「FESコンテスト®」が第3回を迎え、2024年度には文部科学省が後援することが発表されました。このコンテストは、大学生が主導し中高生が小学生向けの金融教育動画を制作するもので、この取り組みを通じて次世代の金融リテラシーを育成することを目的としています。
中高生への「お金の8つの力」教育
参加する中高生は、「お金」との良好な関係を築くために知っておくべき「お金の8つの力」をテーマにした1分間の動画を制作します。テーマに含まれる8つの力とは、使う、稼ぐ、納める、貯める、備える、贈る、借りる、増やすですが、これらは金融教育を実践する上で非常に重要な要素です。
特にこのコンテストでは、調べたことを自分の視点で深め、学びをアウトプットすることに重点が置かれています。このプロセスは、中高生が金融教育を自らのものとして実感し、長期的に学び続ける必要性を理解する助けになるでしょう。
地区大会の拡大とワークショップ
第3回「FESコンテスト®」の開催にあたり、地区大会も全国で予定されています。特に、開催地域は2025年度には47都道府県に拡大する計画です。この地区大会では、金融教育や動画作成に関するワークショップが行われるほか、学校への出前授業も提供されるなど、さまざまな形で金融教育が広げられます。
教員アンバサダー制度の導入
また、学校現場で金融教育の普及に努めている教員とも連携し、「教員アンバサダー制度」を設けています。この制度を通じて、教員同士や関係者との情報交換を促進し、より効率的に金融教育を実践する環境作りを目指します。
第2回大会の実績
前回の第2回大会では、金融教育への関心を高めるために、作品制作を夏休みの宿題として全校一丸となって取り組む学校も見られました。学校全体の取り組みとして、823作品が集まり、多くの中高生がこのイベントを通じて金融に対する理解を深める機会を持ちました。
フィードバックと未来への展望
今回も多くの専門家からの支援を受け、特に金融教育に精通した田内学氏から応援メッセージを頂戴しました。彼は、第3回全国大会の審査員にも参加予定であり、金融教育に対する信頼性を後押ししてくれる重要な存在です。このような支援を得ながら、今年度も広く参加者を募り、金融教育の価値を社会に浸透させる取り組みを進めていきます。
結論
「FESコンテスト®」は、単なるコンテストにとどまらず、参加者が探求学習を通じて金融教育を身につけ、自己の成長に繋がる舞台です。私たちはこのコンテストを通じて、次世代のお金についての知識を豊かにし、未来をより良いものにすることを目指しています。